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2006年11月 アーカイブ

2006年11月05日

トンマッコルへようこそ~暖かいけど反戦

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トンマッコルへようこそ

映画「トンマッコルへようこそ」を知ったのは、新聞での映画宣伝だった。韓国映画でファンタジー映画であり、ストーリーを軽く書いてあるのを読むと、朝鮮戦争のときに偶然村に迷い込んだ、韓国軍・北朝鮮人民軍・連合軍の奇妙な確執と連帯への道が描かれているらしい・・・。その情報を知った上で、TVコマーシャルが始まったら、魅力をとても感じた。宮崎駿の世界観とも重なる美しい村の風景、平和しかしらない村人。

この映画は、観てみるとファンタジーだけでない、芯のある反戦メッセージがちりばめられている。
もちろん、ストーリーに「なんでやねん!」とつっこみをいれたいところは各所あるけれど、そんなことはどうでもよくなるような、美しく、切なく、残酷な映画だった。コメディなところもうんとあり、大笑いさせてくれるのだけれど、よくできた作品で人の心の揺さぶりをかける映画だった。

詳しいストーリーは公式サイト www.youkoso-movie.jpや、yahooの特集サイト http://event.movies.yahoo.co.jp/theater/youkoso/index.htmlを見てもらえればわかる。

トンマッコルの人々は戦争そのものを知らない。そんな設定はありえないのかもしれないが、迷い込んできた兵士の鉄兜を「洗面器をかぶった人がやってきたよ。」と歓迎し、迷い込んだ南と北の兵士がにらみ合いをする中、村人が集められ人質のように銃をむけられているにも関わらず、トイレに行くからとか、夜が明けて蜂の巣を見に行かないと心配だからとかいう、日常的な理由でやすやすと緊張している空気をぶっ飛ばして日常生活に帰っていく。

拍子抜けする兵士たち、なぜ、戦わなければならないか?という理由そのものがこの村に来て消失する。兵士は戦いによって、それぞれに心に傷をもっている。敵ではなく同志の命を救えなかったこと、病むを得ず、難民を殺したこと・・国のために戦っているとはいえ、本当にまもるべきものは何なのか、戦争は人を守らないことを十分に知っている。この映画は、ずしんとくる。こんなに笑ったのに・・・。

これは、今、日本の政治家が軍隊を持つ国に導こうとする意図に反する気持ちに痛烈に重なる。
多くの人にトンマッコルを見て欲しい。無防備で無垢な村、トンマッコル。
この映画は、とても反米的な描き方をしている。これは、韓国軍が米軍と連帯していることに対する批判としても受け取れる。人と人は、本当は境界線をもっていない、けれど文化がそうさせると、昨日のTV番組でどこかの先生が言ってた。

映像も本当に美しい。宮崎アニメを実写にしたらこんな風なのかなと思うような幻想的な美しさだ。
音楽も久石譲。

2006年11月10日

「死ぬこと」と引き換えること

学校が行きにくい場所だなと思ったのは、自分のすごしてきた学校時代の中にはなかった。それは、単にそういう巡り会わせだったからなのだろう。私の友人も決して幸せな学生時代を送ったわけではなかったから。どの時代だから、ということはなく、いつもそうなのだろう。

けれど、今連鎖して起こる子供たちの自死は、何を訴えてるのだろうと考えてしまう。逃げ場がない行き止まりに彼らはいて、誰にも救いを求めることができなかったなんて残酷だ。

私も子供を育てたおかげで親というものにさせてもらっている。「育てた」なんて偉そうに書いてるけど実は、一緒に生きてきた連中だ。ちいさくても、力がなくても、ただ寝てるだけの赤ん坊でも、あるいは、手が付けられない動きまわり、わめく幼児でも、こちらが精魂尽き果てても、次の朝にくっついてくる連中。
大きくなったら、いろんな世界で勝手にいろんなことして、振り回してくれる愛すべき連中。

彼らも学校を拒否した。いろんな違う理由であるけれど、でも、大人としては折り合いつけてなんとかならんのか??と思うこともある。その上で、もう少し時間を与えた。考える時間は、学校に行かなくていい。自分のためだけに、自分に向き合い、考えてみる、ちょっと休み時間をあげた。大人だって休憩する。朝から晩まで、ずっと学校に通ってられるって偉いことだとつくづく思う。

そして違う学び方で、生きている。第2の学校やドイツのシュタイナーのようなまったく違った教育観を持つ学校ももっとあっていいと思う。教育基本法の改悪で、もっともっと窮屈に国の型枠にはめていくようなものは、絶対反対だ。軍隊を持つために、まず教育から。口当たりのいい、美しい国とかいうおかしな台詞を振り回して。

子供たちがもう自分で死ぬことを選ばないで欲しい。大人ももちろん、死ぬことで闇にほうむらないで!
死がひとつの「完結」というものにはならないこと。愛するものほど傷つける。にくくて仕返ししてやりたいようなものは、すぐ忘れて自分の別の人生に出かけるだけ。死ぬことは終わらない。悲しみを新たに生み出し、憎悪を増殖させる。
「死ぬこと」と引き換えるほど大切なものなんてない。病で苦しみを持つ人もいると思う。生きることがとてもとても大変な人もいると思う。けれども、それでも、自分から引換券を持っていってはいけないんだ。

2006年11月12日

言葉でなく、平和な気分になること

大阪の北摂には、箕面の滝がある。滝道を子供が小さいころは何度か上がり、途中の箕面昆虫館に立ち寄った。
その滝道を5分ほど歩いたところに、「橋本亭」というカフェがあり、その2階の清流の間というところで、今日のライブはあった。明治45年に立てられた旅館を改装し、リニューアルして2年目の風情のある、畳の部屋でのフォルクローレライブ。
友人のさわちゃんの生き生き元気なステージは楽しかった。そうそう、グループ名は「グルーポ ウヌ」

アコースティックで違う文化の違う民族の音楽を聴いていると、こうして色んなものを楽しみめる平和っていいよな~と思ってしまった。戦時になり、言論だけでなく、敵国の臭いのするものは排除されたり、イラク戦争のときは、中東系のアメリカ人はいやな思いをしただろうし、実害もあったと思う。

太田光と石破元防衛庁長官のディベートを昨日のTVでやっていたのを思いだした。
武器のない世界なんて、紛争のない世界なんて、来ればいいが、来るはずがない。という前提で進められる、「核武装論議」。政治カードとしてでも、持ってはならぬものというのは、今も増えるヒバクシャの存在を知れば明らかなことだ。

そんな憂鬱な気分をときほぐす、そんな音楽を聞かせてくれてありがとう。
滝まで歩き、友人と楽しいときを過ごした。赤ん坊を連れた猿の親子ともであったけれど、急に寒くなった気候になんだか心配してしまった。自然は、超然とある。人だけが、じたばたする。

2006年11月18日

LAURENCE ELDER

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Laurece Elder ソロデビューアルバム

久しぶりに惹かれる、ピアノの音を出すボーカリストを見つけた。仕事柄、FMを聴きながら車を運転することが多いけれど、朝のFMcocoloの番組でこの人の歌、タイトル曲の「SURROUNDED BY YOU」を聴いて、FMのタイムテーブルから曲を検索して、アルバムを手に入れた。まだ、輸入版しか発売していないが、タワレコでは目立つディスプレイがされていた。ジャズのところにあった。

そう、イントロからジャズピアノが美しい。いわゆるフュージョンジャズのころの雰囲気だ。聴きやすく、ここちよい。季節が寒さに向かっていくころに暖かいところに惹きつけられていく気持ちのように、吸い込まれていく気持ちよさがアルバム全体に広がっている。
ブルージーな曲もなかなかよい。B3オルガンも弾いていて、好みのセンス。ポップな曲もよし。

車に持ち込んで、聴くのもいいかもしれない。
知らないアーチストがよいものだったら、とても得した気分。

2006年11月26日

ぽみえ文化祭

この土日は、フリースペースぽみえをリニューアルして、1年半たち久々のイベントとなった。
友人のおとうさんが大切にしていた喫茶店を、亡くなられた後なんとかみんなで生かそうと、仲間でペンキ塗り替えや、工事を行った。今は、三線の教室、二胡の教室、フラワー教室、いろんな人のバザーや会議といろんな使い方をしてもらっている。

文化祭では、フェアトレード商品をサマサマさんから委託販売し、少しでもアジアの女性の生活資金になれるように、また、グローバルな企業の製品が数多く身の回りのでまわる中、こういう世界の経済格差に少し気づいてもらえる紹介ができればとおもって取り組んだ。

文化祭なので、音楽もやってみた。てじょんの二胡とピアノ、リュートの人の飛び入り、三線の歌いびきとちょっと雰囲気つくりにと思って・・・

こうして、いろんな人とであい、「ぽみえ」という場所でつながるあたらしい「縁」というのも大切にしていきたいと思う。

今回の文化祭では、数多くの人が自作の素晴らしい作品を展示販売したり、日ごろ自分の子供さんにつくっている、美術造形がすばらしすぎるおもちゃの展示など、いろんな人の創作能力におどろいた。
身近にたくさん作家がいて、創造的に生きている。これもこんな機会にしることができる。
いずれは、ちいさな映画会もやってみたい。平和映画祭。これが目標か。

2日連続おつかれさま。楽しい疲れでした。明日から、また仕事ぼちぼちやりましょう。

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