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2007年01月 アーカイブ

2007年01月01日

今年見る世界はどんな風だろう?

年が明けた。年賀状をいつもながら、ようやく元日に出す。元日の午後の街を自転車で走ってポストまで行った。
明け方の眠った街とも違う、静かな街だった。物干しに洗濯物があり、子供もたまに見かける。けれども静かな街。車もまばらに、自転車もすいすい。モノや人や車にあたらないように気を使わなくても、スペースはゆったり。店はしまっており、そのためか喧騒も感じない。

自転車でDVDも借りに行った。そこで、去年みた映画はどんなだったのか?エントリーしたものだけを並べた。
2006年
1月「ロード・オブ・ウォー」、DVD「パッチギ」、「ルート181
2月「ジャーヘッド」、「ホテル ルワンダ」、「あんにょんサヨナラ
4月「白バラの祈り」、「ナイロビの蜂
5月「ヒストリー・オブ・バイオレンス」、「Marines go home」、DVD「マラソン
6月「ナミイ!と唄えば」「六ヶ所村ラプソディ」DVD「スタンド・アップ」、「イン・ハー・シューズ
9月「出草の歌
10月「男たちのヤマト
11月「トンマッコルへようこそ

案外すくないな。といっても映画を見るには時間が要る。ともかく、昨年は、しょっぱなの正月のうちに「ロード・オブ・ウォー」を見てしまったので、こういう作品に偏ることは、はっきりしていた。私が映画をなぜ見るか?の答えがここにはあって、映画から得られる、映像から得られる、けれどなかなか知りえない真実を見つけるためだ。
ブログ友達hanaさんから、刺激されて行った映画もある。hanaさんがブログを閉鎖されるのはさびしかったが、きっとそのうち言葉の感性がどこかであふれ出すのではないだろうか・・・と期待している。

一番印象的だったのは、ドキュメンタリー超大作の「ルート181」パレスチナ問題をイスラエルとパレスチナ両側から、人々の言葉から探っていった。ファンタジーでは、「トンマッコルへようこそ」さあて、今年も楽しみ。そうそう、音楽もたっぷり楽しみますよ。

2007年01月15日

かもめ食堂の中の人々

気がつけば、エントリーをあげていない。実は気がついていたのだけど。DVDも借りたりして、ドキュメンタリー「ザ・コーポレーション」を見たり、「ナビイの恋」の登川誠仁さんたちの「十九の春」を聴いて心に染みてまた、歌い始めたり。

今、準備している演奏の場があって、三線を弾いたり、二胡の伴奏をしたり、ピアノで歌ったり、もう一つは、バンドのリハの準備のために、新曲をあたったりと、楽器を触っている時間が多いので、パソコンはもっぱらチェックにとどまっていた。

でもふと、「かもめ食堂」を見たくなり借りてみて、やはり良かった~。ので書くことにした。
この中に出てくる人たちは、実は、さりげない人物たちでなく、結構訳アリの人たちばかりだ。けれど、物語は、淡々とすぎていき、こちらの時間もまきこまれるようにゆったりと進んでいく。
また、食を美しく撮っており、調理シーンも本当においしそうだ。舞台となる「フィンランド」という国を本当は知らないけれど、いやがおうにも魅力を感じてしまう。そこに暮らし、生きている人にとって、特別に素晴らしい国などありはしないだろうが、ことさらに「美しい国」と自ら言い続ける首相のいる国にいるとうんざりして、さりげない国にあこがれさえ感じてしまう。

この映画は女性たちの映画でもあった。その女たちのお互いの距離感が、干渉せず、お互いに特別相手を求めるわけではないけれど、何かあれば臆せずに手を貸す。こういう人間関係というのは、あんまり描かれるのを見たことないけど、異国にいるからなのか、連帯感を持った、やさしい関係がここちよく面白く思った。

書きたい方向が実は別にあったのだけど、なんとなく、映画に導かれるように、こんな文章を書いてしまった。今日眠るまでは、ちょっとゆっくり、ほっとした気分でいようっと。

また、近いうちには、厳しいドキュメンタリーを映画館まで見に行くのだから。

2007年01月16日

恐怖政治と美しい国キャンペーン

0712.jpg


昨日、エントリーで書いた、映画のなかのフィンランドの美しい風景を見ていて、「美しい国」という言葉をまた、思い出してしまった。世の中のコマーシャルも、日本的なる物を強調するようなコピーが多くなったし、まったく流行のように、安易に嬉しがってつかわれる「日本=美しい」。

そうやって、政府やマスコミがわーわー言っているのを聴いていると、裏があると思ってしまう。
今の日本での実際の生活は(一部の富裕層には関係ないが)、不安と不満に満ちている。生活そのものがいつどうなるかわからないという感覚をもっている人は多いと私は考えている。この格差のある、理不尽な構図から何が生まれるかというと、人は自分のアイデンティティを支えるために、嫌うもの、敵、侮辱する対象などを作ってしまうことがあるということ。踏みつけられているものは、何かを踏みつけているという、悪循環を起こしてしまう。それが、嫌韓であったり、嫌中国、北朝鮮であったりする。あるいは、女性差別だったり。

その負のエネルギーは、ひっくりかえせばわが国は美しく、伝統あり、支配されない・・などの言葉で表現されていると私は感じる。日常不安をナショナリズムに転化させるという構図を感じてならない。

これは、北朝鮮が、経済制裁や体制のほころびでぼろぼろになっているのをテレビ取材で見たけれど、
人が闇で商行為をしないと生きていけないというような状態になって、体制しめつけを強化しているという。これも、国民の不信・不安などの力を封じ込めるための、国家高揚のためのキャンペーンであり、監視体制の強化の下の支配だ。

国はぼろぼろになったときに、プライドなどと言って、ナショナリズムを流布する。

ホントに人は弱い。不安にももちろん弱い。その上、支配にも弱い。強制されると人殺しさえする。
だからこそ、そんな不安におちいらない世界にするような抵抗をしてみる。そのほうが、地球にも、人にもいいに決まっているからね。

安倍さん、もっとぼろを出して、参院選で惨敗してください。

2007年01月17日

いつまでわすれずにいれる?

1.17。震災があって12年の歳月が経った。報道の中心は、12年たったということで、小学生は1年から6年まで震災をしらないということだった。もっとも記憶がある年齢以上とするならば、高校生以上ということになる。神戸方面の学校では、このことを語り継ぐ学習をしている。

原爆の投下地である、広島や長崎でも、原爆の犠牲者追悼や学習を重点的に行い、引き継いでいることかと思う。けれど、よその地域では、全然違ってたりするけれど、これと同じように、震災も色あせていくのかもしれない。犠牲者の家族の心理、残されたものの悔いを少しでも、癒すことができるならば、震災を忘れず、その日だけは少なくとも思いを馳せる。壊れた街をあるいて、胸が締め付けられた。けれど、記憶は遠く、宙にういたように心に残っている。

でも、この日を境に私は生きていく道を方向修正した。見知らぬ多くの人とかかわりを持つことができるようになり、被災地では誰もが知り合いのようだった。手助けはいりませんか?と自分が知らない人に対して何かを手伝うということなど、できなかったのにだ。

今日この日が、無事に過ごせたこと、明日はわからないけれどささやかに生きられることに感謝して、地球に押しつぶされた6000人以上の人たちに、わすれてないよ、それなりにしっかり生きているよ、あのときみたいに助け合っていくよ、と、心の中でつぶやく。


2007年01月20日

今年も愛でいっぱい!

banner02.jpg限りなき義理の愛作戦2007

昨年、JIM-NETから購入した「愛あふれる」義理チョコ。今年も是非買いたいと思っている。
かわいい子供の絵が同封され、もらう人にも「愛のおすそ分け」。

イラクでは、フセイン元大統領の死刑執行、米軍の増派などが続き、治安の安定など程遠い状況だ。そんな中でも、多くの市民や子供たちは、生きなければならない。死と背中合わせの中でも、それを生き抜いた子供たちが、この国を背負っていかなくてはならない。


 JIM-NETは、そんなイラクで増えた子供たちの白血病など、がん治療のために支援をしている。
 そして、以下のような支援を呼びかけている。(以下JIM-NETサイトより引用)

 その子どもたちのための抗癌剤のリクエストが、イラクの病院から今日もJIM-NETの
 アンマン事務所に届きます。保健行政の停滞が医薬品の流通を直撃している現在、
 イラクのがんや白血病の子どもたちに必要な抗癌剤の約3分の1がJIM-NETから供 
 給されています。イラクの保健行政が正常に機能するまで子どもたちの命は待って
 くれません。皆様の協力が必要で す。

このチョコのお値段500円のうち、約100円がチョコ代金。あとの400円が子供たちの1日の薬代。
義理の方にも、本物の愛を届けることができますよ~~~!!!

さあ、買いましょうね。
購入は、JIM-NETから http://www.jim-net.net/

2007年01月21日

歌った、弾いた、笑った

この間の金曜日に、カラーカウンセリングの先生「多田みよこ」さんの新年会に、誘ってもらった。
この会、多田さんに学ぶ生徒さんたちや、多田さんのお友達、私の両親など、年齢もばらばら、初めて出会う人も多い、おもしろい集まりとなった。

多田さんの生徒さんたちは、日ごろから人とのかかわりを学んでいる人たちなので、やさしい心の持ち主が多い。この会の今回のテーマは、新年会だけでなく「年配者の元気をもらおう」という意図もあった。
80を超えて、ばりばりしている、女性経営者のすてきな方や、私の親。やはり80を超えて音楽を教えている。そういう老人を敬い、大切にする会だった。でも多田さんは、昨年の暮れにご自身のお母さんをなくしたところだった。
そのお母さんから「湯たんぽのような人になりなさい」といわれ、本当にそのように、いろんな人に元気を分けてくれる。
実際に、テーブルに座った人は、初対面でもなごやかになり、楽しい時間をすごせた。

私と、テジョンといえば・・・・。この会で歌ったり、弾いたり、話したりする時間をいただいて、懐かしい歌、沖縄の歌などを弾き歌いした。このときに持っていったのは、二胡、三線、ウクレレ、そして会場のピアノを使った。思えば、私は親の前で弾き歌いを聞かせたことはなかったな。

この日の最後に、司会も勤めていただいた駒井さんが、「葉っぱのフレディ」を朗読してくださった。心に染みる、声、死を受けいるという話は、多田さんにも響いたのだろう。
駒井さんは、4月に開局する吹田千里のコミュニティFMでもパーソナリティを勤められる。

多田さんの周りには、いろんな人が集まる。そういう人たちに「ほっこりあたたかい」存在としてこれからもいて欲しいな。

2007年01月24日

映画の話題

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映画「グアンタナモ 僕たちの見た真実」より

一つ目は、今朝の朝日新聞にも載っていた、パキスタン系の英国青年2人。友人の結婚式にパキスタンに行ったので、隣の国のアフガニスタンに人道支援ができないかと立ち寄ったとき、アメリカの空爆がおき、北部同盟に捕らえられ、アメリカに引き渡されて、グアンタナモ収容所におくられて、2年間をすごした。その間の虐待などを映画化した、「グアンタナモ 僕達の見た真実」ドキュメンタリーではないが、評価が高い。

彼ら本人は、日本でヒューマンライツ・ナウアムネスティでも報告会があったようだ。

アメリカが戦争によって何をしてきたかを、また映像で知らされることになりそうな、映画だ。
大阪では3月3日より、ナビオTOHOプレックスで

公式サイトは、http://www.guantanamo.jp/weblog/index.html

もう一つ、週刊金曜日で知った映画。

善き人のためのソナタ」2006年ドイツ 監督フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク

東ドイツの秘密警察の国家保安省のシュタージという人物が、盗聴をする任務についている中で心が変化していく様子を描いているようだ。金曜日に載っていた監督のインタビューでは、悪いことをする人が「モンスター」と決め付けるのは良くないといっている。普通の人間も間違った道を歩くときがある。
迫害する側とされる側。そんな微妙な関係もこの映画で見てみたいと思っている。

大阪は2月17日から シネリーブル、京都は、3月3日から 京都シネマ

もう一つ気になっている。
みえない雲」2006年ドイツ グレゴール・シュニッツラー監督
原作 グールドン・パウゼヴァング 「みえない雲」小学館文庫刊

これは、原発事故のベストセラー小説の映画化。チェルノブイリを思い出す。これは、他人事ではないです。
大阪での公開は、時期未定 第七藝術劇場

さて、忘れないために書いたけれど、3つともドキュメンタリーではない。けれど、重みがありそうだ。

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