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2007年02月26日

クラスター爆弾もっててどうする?

ノルウェーのオスロで行われていたクラスター爆弾使用禁止に関する国際会議で、使用、生産禁止を謳うオスロ宣言をポーランドと並び日本は採択しなかった。

クラスター爆弾は、地雷にならぶ非人道的な兵器だ。

自衛隊も持っているクラスター爆弾。読売新聞によれば、北朝鮮などの脅威に対する抑止力・・などと書かれていたが、そもそもこの爆弾は、一つの国に致命的な打撃をあたえると言うよりは、不発が多く、復興に余計時間がかかったり、罪ない子供たちに地雷のように不発弾に触れさせる機会を作ってしまう危険性の大きさなど、理屈があわない。

昨年念頭に観た、「ロード・オブ・ウオー」のような、兵器の展示会の映像を最近TVで見たが、武器商人たるアメリカからのお買い物なのではないか?と思ったりする。

イスラエルが昨年レバノンに撒き散らしたクラスター。
アメリカがイラク戦争で使った多くのクラスターは、子供たちの足や手を奪い続けてる。

オスロ宣言には以下の3つが採択されている。
 クラスター爆弾の使用・生産・移動・備蓄の禁止
 保有弾廃棄・不発弾除去の推進
 被害者支援

現代の戦争は、経済活動なのか?と思う。
そうやって、やっぱり持つものが持たざるものから根こそぎ奪っていく。

怖いものがそらから落っこちてくる。
日本は、平和を積極的に創ろうという努力をすることはないらしい、アメリカと手を組んで、人殺しの仲良しの訓練ばかりしている。自分の国の、人々の暮らしをまもれずに、貧困で死にいたる人々を見殺しに、家のない人たちを公園から追い出し、高い兵器を買う国。
こんな国に居て、あきらめないで、不安にさらされないで生きてくのってホント難しい。

投稿者 pianocraft : 00:50 | コメント (4) | トラックバック

2007年02月22日

ねこも鍵盤を弾く

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愛用している、CLAVIA NORD STAGE88

うにさんのブログを読んでいて、ねこがピアノを弾いてる動画を知った。
ねこは、ただただ、鍵盤を歩くだけで音をならすこともできる。よく、縦型のピアノの屋根のところを自分の居場所にしてるやつもいる。調律にいくと、むちゃくちゃおどろいて、カーテンにうまく足をひっかけながら、ピアノの後ろからどこかに去って逃げていくやつやら、反対に「何してるん?」と仕事をきちんと正座(猫正座)して見上げる子。いろんな、猫や室内犬もピアノのまわりにいるというのは知っている。

音がすきなのか、単にごろごろしてるだけなのか?またたびで、酔ってるのか?わかりませんが、このネコさんの奏でる、現代曲はなかなかのものです。興味のある方は、http://www.ravenswingstudio.com/docs/cats.htmlをチェックしてくださいね。

このエントリーの写真は、もっか私の一番触っている鍵盤です。ピアノちゃうんかい??と言われるかもしれませんが、仕事の時間をいれるともちろん、ピアノを触ってるのは一番長いですが、弾いてるといえば、こちらです。お気に入りの、NORD STAGE88.ウエイトがついた、88鍵シンセサイザー。

3月3日にアメリカ村、CLAPPERにて、ライブ出演があるゆえ、サウンドつくりに、演奏にと使っている。
このシンセは、なかなか面白くて、今やっている70年代のアメリカ音楽のサウンドによく使われている、フェンダーROHDESピアノ、B3オルガンなどが使いやすい配置で同時にならせる。オルガンパート、ピアノパート、シンセパートと独立した、コントロールパネルがついていて、それぞれの音をエフェクトしたり、重ねたり、モーフィングして、入れ替えたりできる。特にローズの音の種類が多く、楽しい。オルガンのレズリースピーカーのローター速度も連続で変えることができたり、音をつくるのにオルガンのドローバーと同じような表示にしてあったり。見た目も好きだ。これは、スウェーデン製。

上原ひろみちゃんが、これのシンセ部分のみのNORD LEADを使用している。あのノイズのようなサウンドはNORDのものだ。

てなわけで、シンセでピアノにない、伸びる音をだしてると出てくるフレーズもかわってくる。
曲によって、サウンドを変えると、音のつながりも変わっていく。さて、猫にまけんんと、斬新なプレイを考えよっと~~

投稿者 pianocraft : 00:05 | コメント (0) | トラックバック

2007年02月17日

「ガイサンシーとその姉妹たち」

gaisansi.jpg
ガイサンシー 単行本 班忠義 著

班忠義監督の作品「ガイサンシーとその姉妹たち」が公開される。
週刊金曜日、マガジン9条でも監督のインタビュー記事が載っているが、従軍慰安婦問題を改めて、中国の田舎を丹念に取材して、作られたドキュメンタリー

「ナヌムの家」も観た事がある。おばあさんになっても、痛みも恨みも消えないだろう彼女たちの言葉を聴いた見たいとおもう。中国人を差別意識をもって、残酷に殺した日本兵。
きっと、心が痛むだろうけれど、観なくてはと思っている。

3月4日に大阪に監督がやってきて、トークと上映が企画されている。

大阪 日程 2007年3月4日(日) 会場 大阪市立西区民センター 上映スケジュール 11:30〜映画上映1/13:15〜トークイベント/14:40〜映画上映2 ※トークゲスト: 石高健次さん(朝日放送プロデューサー)+班忠義監督 料金 前売鑑賞券1,400円当日一般1,700円/学生1,400円/高・中・シニア1,000円 お問い合せ シネ・ヌーヴォ:06-6582-1416

大阪
日程 2007年3月31日(土)〜
※「チョンおばさんのクニ」との併映
会場 シネ・ヌーヴォX (地下鉄中央線「九条駅」6番出口徒歩3分)
上映スケジュール 『ガイサンシーとその姉妹たち』
連日 10:50 / 12:40〜 / 16:20

同時上映:『チョンおばさんのクニ』 (班忠義監督作品/2000年/90分)
連日 14:30〜(1回上映)
料金 『ガイサンシーとその姉妹たち』
前売鑑賞券1,400円 (シネ・ピピアと共通前売券)
当日一般1,700円/学生1,400円/高・中・シニア1,000円

『チョンおばさんのクニ』
当日券:1,200円均一
(『ガイサンシーとその姉妹たち』と連続鑑賞割引あり)
シニア・会員1,000円
お問い合せ シネ・ヌーヴォ:06-6582-1416

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2007年02月10日

「生かされて。」

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生かされて。 イマキュレー・イリバギザ著 スティーヴ・アーウィン著  堤江実訳 PHP出版

ルワンダの虐殺・ジェノサイドについては、映画「ホテルルワンダ」を観て改めて、衝撃を受けた。関連の本も多くでていていろんな角度で、語られていると思う。衝撃なのは、この現実にあった地獄が、ほんの13年前、つまり震災の前年にあったということだ。

「生かされて」は、ルワンダで、3ヶ月で100万人が虐殺されたツチ族の生き残りの女性の真実の日記である。

この本は、イマキュレー自身が、狭いトイレに7人の女性と隠れて、何度も死の危険にさらされながらも生き延びたということも驚きだけれど、その最悪の状況を、強い信念をもって、信仰をつらぬき神様と対話しつづけた姿も驚きだ。この虐殺の悲惨さは、殺人を犯している側が近所の顔見知りであったり、幼なじみであったり、学校の教師であったり、ごく身近な人間たちが、ツチ族であるというだけの理由で、彼女の家族の命も奪ってしまう。死体が山のようになっている様は、「ホテルルワンダ」をみているので、ああいった状態だったのだろうと想像する。ほんとに臭いがないから、映像を見ることがなんとかできたが・・・・想像を絶する。

イマキュレーは、本当に信仰が熱い。この本が、キリスト教徒にとって勇気付けられる一冊になることは納得がいく。彼女は、結局殺人者たちを「許す」ことによって、自分を癒すことの初めの一歩を踏み出すのだ。
憎しみが連鎖する紛争。戦争の当事者が本来の自らの宗教や信念の本質に戻るとき、「許し」は生まれないのだろうか。彼女は、最悪の状況でも祈りつづける。
「祈り」は、「ポジティブシンキング」であると彼女は書いている。わたしも、そう思う。究極のプラス思考と思っていた。けれど、あんな状況でもそうあれるというのは、並みの精神の持ち主ではないとは思うけど。

私は、信仰はもっていないけれど、「許し」と「究極のプラス思考」は、心がけたいと感じる。

ルワンダ関連の映画もやってくる。大阪は、上映時期が未定となっているが、「テアトル梅田」で公開されるようだ。タイトルは「ルワンダの涙」ルワンダの虐殺事件を海外青年協力隊の青年の立場から見たものらしい。世界が国連が見捨てたルワンダに対する贖罪の気持ちをこめたものというような。

なぜ人は、このような悲惨な物語に心惹かれるのだろう?人は、地獄を生き抜いた人に「癒し」を観るのだろうか?彼女の「許し」に触れたいからだろうか?
この本で、信仰のあるなしに関わらず、イマキュレーという女性にであってほしいと思う。

映画「ホテルルワンダ」のエントリーはコチラ

投稿者 pianocraft : 01:09 | コメント (2) | トラックバック

2007年02月07日

おじさんと犬

ふと街でみかける風景。
ちょっと足が痛そうに歩くおじさんが、犬の散歩をしている。そういうときに連れている犬は、とても配慮ができている。ひょっとしたら老犬なのかもしれないが、遠目からははっきりしない。
寄り添うように、決して付けられたリードを引っ張って、先走ろうとしない。
信号であくびをひとつしたりして、ぼちぼち歩いている。そのような犬を見ると、こころやさしい人生のパートナーをこのおじさんは持っているなとほっとする。

街のあちこち、公園のブルーシートの家、非情にも大阪の長居公園で強制代執行が行われた。そんなおじさんたちも、よく犬を連れている。おじさんの連れの犬は、やはり大人しい。決して、敵意をむき出しにするようなことはしない。寄り添う犬。

人は人にこんなにやさしく寄り添うことができるのか?共生よりも排除を選んだ大阪市。
ずっと、ずっと、おじさんたちはあちこちの住処をもとめてきた。対話をして、解決をしてこなかった行政は、やはり人を切り捨てていく。ひょっとしたら捨てられた、犬も肩を寄せておじさんと暮らしているのかもしれない。

住処を私は持っているけれど、なんだかそれも、ふわふわはかないことのように思えてきた。誰もがいつ切り捨てられるかわからない世の中。国会は、予算を審議しているが、軍事費も引き上げられている。
中国が宇宙を汚染する衛星爆撃を成功させ、人は自らを汚し、自滅の道を歩む。
対話をすることは、本当にできないことなのか。
犬とおじさんのように、お互いのペースでどちらの存在も認め合って生きていくことがそんなにもむずかしいなんて、私たちは浅はかだ。

投稿者 pianocraft : 22:42 | コメント (0) | トラックバック

2007年02月02日

映画「あんにょんサヨナラ」を再び

なかなか、今年に入ってから映画にいけていないのだけれど、世の中はドキュメンタリー映画にも関心が高いということで、再び、「あんにょんサヨナラ」の上映のご案内。

2月12日(月・祝)にクレオ大阪中央で、映画の主人公イ・ヒジャさんのキムチつくり教室と映画「あんにょんサヨナラ」上映会、そして、2月26日に「靖国合祀取り消し」訴訟の話もしてくれる。

昨年の私のエントリーで、映画の内容については書いているが、これはもう一度観てもいいと思う映画であり、現在も続く訴訟を見守りたいという気持ちもあり、他の予定があったけれど参加しようと思っている。まだごらんになっていない方は、是非一度、見てみてほしい。

今回は、昨年は参加しなかったキムチつくり教室から参加したいと思っている。
詳細は以下の通り また、参加チラシのPDFはこちら

映画の最後の方で、主人公の李熙子(イ・ヒジャ)さんの日本への憎しみの心を開いた日本人との交流が描写されます。その中でキムチづくりのシーンが10秒ほど出てきますが、 そのキムチづくりを今年も開催します。

李熙子さんがソウルから本場の材料を持ってきて
教えてくれる、恒例(4回目)のキムチづくり教室。

映画上映のみの参加も大歓迎!
李熙子さんと古川雅基のトークつきです。
2月末提訴予定の「韓国人靖国合祀取り消し訴訟」への思いも
語っていただきます。ご期待ください。

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ヤスクニ ノー!ハプサ(合祀)
「あんにょん・サヨナラ」協賛企画

李熙子(イ・ヒジャ)さんが教えるキムチづくり教室
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2月12日(休)9時30分 

クレオ大阪中央
(地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅徒歩3分)
4階調理室 http://www.creo-osaka.or.jp/chuou/index.html

参加費 2000円(キムチのおみやげつき)

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14時 日韓共同ドキュメンタリー「あんにょん・サヨナラ」上映

参加費 1000円(キムチ教室参加者は500円)

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キムチづくり参加は事前にお申し込みください。
下記をコピーして、gun2@r9.dion.ne.jp までお送りください。

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キムチづくり教室参加申込書

氏名 

連絡先(あれば携帯)

参加者数

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昨年、GUNGUN裁判一審で、東京地裁は
「靖国合祀は靖国神社の判断」と
国の責任を免罪する不当判決を下しました。
それならばということで、原告のイ・ヒジャさんたちが
新たな訴訟を起こします。

ノー! ハプサ(合祀)

判決のとおり靖国が独自に判断したのであれば、
靖国の責任を問うしかないということで、いよいよ
靖国神社を相手に、
「合祀取り消し=霊璽簿からの氏名抹消」を
要求し、2月26日、東京地裁に提訴します。
ぜひご支援ください。

提訴を前に、毎年行っているキムチづくり教室のために
イ・ヒジャさんが来阪します。
また翌日には大阪地裁で行われる
「合祀イヤです!訴訟」の口頭弁論に参加されます。

◇『あんにょん・サヨナラ』
(107分2005年 監督 キム・テイル 共同監督 加藤久美子)
イ・ヒジャの父はアジア太平洋戦争中に日本軍に徴用され、
中国で戦死した。日本政府から、父について何の通知もなく、
彼女が父の死の詳細を知るのは90年代に入ってからのこと。
その上、父は遺族の知らないうちに靖国神社に合祀されていた。
父の命日に、父が死んだ場所へと旅するイ・ヒジャを追い、
在韓遺族にとっての合祀の意味を問う。
墓石にアボジの名前を彫れるその日まで―
イ・ヒジャの願いを共に叶えようとする日本の友人の姿は、
イ・ヒジャの旅に新たな意味をもたらした。


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