「かぞくのくに」素晴らしかった!

20130303-231918.jpg
多くの賞を取った、ヤン・ヨンヒ監督劇映画「 かぞくのくに」

映画「かぞくのくに」が大阪シネマフェスティバルで、監督賞、主演男優賞をとり、映画上映、監督トークショーがあるということや、6月公開の田端義男のドキュメンタリー映画「オース バタヤン」が先行上映されるので、楽しみにしていた。

この映画は、素晴しかった。と共に、今は解決のつかない理不尽な別れに涙が出た。
監督の実話に基づいた物語。1970年代北朝鮮への帰国事業で北に渡った兄が、病気療養のため3ヶ月という期限付きで日本での治療を許されて帰ってきたときのお話。
妹は、監督の分身。役者の安藤さくらさんが見せる苛立ち、愛、切なさ。兄役の井浦新さんが男優賞を取ったが、兄の葛藤、外に出せない感情を訴える。

監視付きの滞在。妹へのスパイの誘い。おいてきた妻と家族。妹は、大嫌いな国だけどかぞくの住む国である北に対しどうしようもない行き止まりの感情を持っている。

監督は、家族のことをドキュメンタリー映画で撮っていたが今回は、初めての劇映画。ドキュメンタリーで語ることのなかった、本当の自分の家族たちに役者を通じて本当の心の言葉を語らせることができたとご本人が語っていた。

日本人が知らない、在日の家族の悲しみ。監督は、これからも北朝鮮に入国禁止になろうが映画の中で自分の事を表現していくという。勇気ある、野心ある、美しい女性にエールをおくる。
家族の分断を解くには、拉致問題の解決も含めて国交が正しく行われていかなくてはダメだろう。
困った国でも、そこに生きなくてはならない人の事を思うと、自由に行き来できるようにならなくては。

今日のトピックは、授賞式で松原智恵子さん、高橋恵子さんがあんまり美しくて驚いたこと。
井浦新さんは、背が高く、顔の小さい典型的な男前でした。

そうそう、バタやんも良かったー!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です