かわち野さんで遊びました!

2013,3,31かわち野

今日は、グループホーム かわち野さんで、遊びました。
てじょんは、フーテンの寅さんよろしく傘を差し出し「男はつらいよ」を歌っています。
なぜか合掌されています。

認知症の方々や家族の方々と賑やかに遊んでいると、その日その時の出会いが一つ一つ大切だと感じます。今がすべて。またお会いする時は、新しい私たち。なんだかそれも良いじゃないです。

ロマ音楽 ドキュメンタリー映画

映画 ジプシースピリット
映画 ジプシースピリット

今日は、「レイシズム あかん」と題された国際人権差別撤廃のテーマの集会に参加。

そこでDVD上映された映画「ジプシー ・スピリット ハリ・シュトイカーの旅」
ヨーロッパで差別を受けているロマの人たち。この映画では素晴らしいロマの音楽のミュージシャン二人がロマのルーツとされるインドに旅に行き、現地のミュージシャンとセッションをし、自分たちの住むオーストリアでミックスしたバンドでライブを行うという内容。
音楽でルーツを知りたいのは、とても共感できる。

インドのミュージシャンがまた、良すぎて。すごい技で沖縄の三板みたいなパーカッションなのだけど、無茶くちゃ速いビートを刻む。。ロマ音楽とインド音楽のリズム・メロディのぶつかり合い、溶け合い、新たな化学反応!
この集会の深刻な内容があとにひかえているのに、この音楽ドキュメントに吸い込まれて、興奮してしまった。良すぎる。音楽ドキュメンタリーとしても秀逸!
この映画の字幕は、ロマ研究の第1人者 金子マーティンさんがつけてくれた。しかも、大阪弁や。彼らの会話は、ちょうど大阪弁のような訛りだそうだ。

是非
トレイラーをみてください。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=MDAt5n-PQTQ&sns=em[/youtube]

ここからは、憤懣噴き出す、今もまさにある人権侵害、民族差別の話。

日本は、国連の人種差別撤廃条例を1995年に採択しているが、国連から何年かに一度審査をうける。2001年の始めての審査では、約20の勧告(改善するように)。次は2010年今度は約30になっている。9年前の20個がまだ達成されておらず、さらに10増えたというわけ。日本という国は何も改善したくないらしい。国内に差別を禁止する法律も無いとは、知らなかった。

ここから、朝鮮学校の補助金カットや、高校無償化の対象外しなど人権侵害の報告が続く。慰安婦問題に取り組む団体、移住労働者の支援団体な日本にも多くの違うアイデンティティの人が一緒に住んでいることを改めて感じる。特に、今は在特会をはじめとするヘイトスピーチが深刻な問題になっている。

民族服を着ていると、気色の悪い空気、誰かに襲われる恐怖を感じると語った方もあり、この国はそんなに恐ろしいことになってるんだと、ひと事ではない。誰かが標的にされる風潮は民族問題だけでは無いからだ。

そして怒りを訴えながらも、その先にある共存の希望も含ませた、パンソリを歌った安聖民さん。
力強く、魂のこもった歌声に感動!

人の生きるところにある音楽を感じる時、幸せを感じる。それだけに、その人たちが生きる道を阻むものになってはいけない。

映画の関連情報はこちらへ反差別国際運動のサイト

アフリカから見る

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ジンバブエの工芸を睨み合わせてみた

アフリカンアート展で、高橋朋子さんに久しぶりに会った。6月には、ジャナグルアートセンターの子供達がやってきて、日本ツアーを行う。ジンバブエの伝統音楽とダンスは、いつも素晴らしい。
高橋さんは40年以上ジンバブエに住み、音楽や芸術、子供の教育の支援を続けている。エネルギッシュな魅力的な女性でお姉さんみたいな感じ。

いろんな話をしたが、アフリカから見る西欧諸国に対する苛立ちを高橋さんは訴えていた。
マリに軍隊を派兵しているフランス、マリ政府に要請をされたとか、日本の報道では見るが、アルカイダを制圧するなんて言って、実はウランが目当てなのだと言う。かつての植民地主義はまだまだ生きていてアフリカは搾取され続けているわけだ。
ジンバブエでは今年選挙が行われるようだ。独裁者ムガペ大統領が、民主的な選挙をすると言って何年も保留されていたことが、国民投票で新しい憲法案の是非を問う。これが通ると総選挙。

高橋さんは、子供達が来日する6月頃選挙があるかもしれないが、選挙の時は人が死ぬんだよね。と言う。利権が対立する構図に、血が流れるのだ。子供達、日本にいる方がいいかも知れない。とも。

日本にいると、西側の情報、特にアメリカサイドのニュース報道。
いつまでも遠い国。というのは、知ろうとしないからだ。

アフリカンアート展開催

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アフリカンアート展

ジンバブエの子供達がまた、6月にやってくる。
とても可愛い子供たち。アフリカの伝統音楽で多くの方々と交流する公演は素晴らしい。
ジャナグルアートセンターの代表の高橋朋子さんは大変エネルギッシュな方です。
ジンバブエの子供達の生活支援を現地で長年続けています。
このアートセンターで伝統楽器や音楽を学んだ子供達が全国の小学校や公共の場所で日本ツアーを行います。
それに先駆け、高橋さんが美術工芸品を展示販売しますので、ぜひお立ち寄りを!

神戸 高架下モトコータウン2 Pocket美術函 モトコー
3月20日から31日まで
12時ー19時(最終日17時)

いのちがいちばん輝く日

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ドキュメンタリー映画「いのちがいちばん輝く日」

今日は、立花病院ホスピス病棟へ行った。2ヶ月に一度位は来ていて、今日は山水野のママと一緒。美味しいチジミを焼いてくれた。
懐かしい歌や相変わらずのてじょんのテンション高いお笑いの進行で、車椅子やベッドでフロアに出てきてくれた方々と、目の前で音を奏で、歌う。

そもそも私もテジョンも親をホスピスで送った。立花病院はその時からのおつきあいだ。
ここの看護師さんたちは、明るく、気さくで飾り気がない。担当医の先生は、本当に心優しいし、病棟全体が堅苦しさもない。

そして、看護師さんから、この映画を教えてもらった。七芸では終了したが、シアターセブンでは3月23日から公開される。
この映画のダイジェスト版を見ていて、自分の時のことを思い出した。人生の仕上げに出会う人々が素晴らしい人であればいいな。
滋賀県近江八幡のホスピス「希望館」のドキュメンタリー。
公式サイトはいのちがいちばん輝く日公式サイト

今日は、3・11。多くの方々の命の奪われ方はむごいことだった。人は、明日どのようになるかわからないけれど、少なくとも自分は死がそんなに遠くのものでもないといつも感じる。
それは、ホスピスの患者さんたちに出会えたから。感謝しています。
いつも今の生のために精一杯怠けないようにしようとおもいます。

3・11 何を知り、何を感じ、何ができるか

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仙台へ向かう飛行機から
2011年11月

2年を迎える明日に向けて、報道で知ること。TVで見ること。検証の中身を知ること。
多くの人が支援に入り、多くの悲しみに接したことは1つの前に進むためのどうしても必要な一歩だったろう。私たちが立った、11月の東北は荒々しい大地がむき出してあったり、取り残された建物が強烈を目に焼きつけた。

昨年の訪問では、仮設生活を支援する色んな方々の努力を知ったし、自治組織も、ふんばる人々の気概も感じてきた。

このところの報道は、圧倒的な津波の映像を流すことはやめたが、その次にあぶりだされてきたことは、地域間格差だったり、結局全然進まない生活安定など問題が山積する現実をとらえたものが多い。実際そうだから。
原発の検証も新たな事実が解析されたりして、東電の技術力がないというか、人間の技術で扱うことがあまりある原発という妖怪の呪縛からまだ逃れられないことに怒りを覚える。

放射性物質は、日々放たれる。
ヒバクするものが日々増える。

では何ができるか。
答えはそれぞれ考えてください。私もいつも悩みの中にいます。
今年はもう少し、回数行きたいと思っているけど。

「かぞくのくに」素晴らしかった!

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多くの賞を取った、ヤン・ヨンヒ監督劇映画「 かぞくのくに」

映画「かぞくのくに」が大阪シネマフェスティバルで、監督賞、主演男優賞をとり、映画上映、監督トークショーがあるということや、6月公開の田端義男のドキュメンタリー映画「オース バタヤン」が先行上映されるので、楽しみにしていた。

この映画は、素晴しかった。と共に、今は解決のつかない理不尽な別れに涙が出た。
監督の実話に基づいた物語。1970年代北朝鮮への帰国事業で北に渡った兄が、病気療養のため3ヶ月という期限付きで日本での治療を許されて帰ってきたときのお話。
妹は、監督の分身。役者の安藤さくらさんが見せる苛立ち、愛、切なさ。兄役の井浦新さんが男優賞を取ったが、兄の葛藤、外に出せない感情を訴える。

監視付きの滞在。妹へのスパイの誘い。おいてきた妻と家族。妹は、大嫌いな国だけどかぞくの住む国である北に対しどうしようもない行き止まりの感情を持っている。

監督は、家族のことをドキュメンタリー映画で撮っていたが今回は、初めての劇映画。ドキュメンタリーで語ることのなかった、本当の自分の家族たちに役者を通じて本当の心の言葉を語らせることができたとご本人が語っていた。

日本人が知らない、在日の家族の悲しみ。監督は、これからも北朝鮮に入国禁止になろうが映画の中で自分の事を表現していくという。勇気ある、野心ある、美しい女性にエールをおくる。
家族の分断を解くには、拉致問題の解決も含めて国交が正しく行われていかなくてはダメだろう。
困った国でも、そこに生きなくてはならない人の事を思うと、自由に行き来できるようにならなくては。

今日のトピックは、授賞式で松原智恵子さん、高橋恵子さんがあんまり美しくて驚いたこと。
井浦新さんは、背が高く、顔の小さい典型的な男前でした。

そうそう、バタやんも良かったー!