素敵なお礼状

素敵なお礼状
素敵なお礼状

ハックの家から素敵な絵が描かれたお礼状が届いた。今月におじゃました。岩手県、田野畑村は本当に素敵な場所で、裏には山があり、緑がいっぱいで野菜も新鮮なものが手に入り、田舎に住んだらいいだろうなという良いイメージが全て当てはまるようなロケーション。

ケセランぱさらんの宛先でよく郵便物が届いたなあと驚いたけど、さすが街で変なことをやっていることを郵便屋さんは知っていたのか、無事に届きました!

この絵は、作品展でも素晴らしい絵を描いてくださったたかひろさん、夕美さんによるもの。
耳が聞こえない利用者さんもいらっしゃったのだけど、私たちのハデな動きを楽しんでもらえたとの感想もかいてくださり、何よりです。私たちが誰より楽しんでますから!
暑さに負けてはいられませんわ。

音楽の居場所~ おらほのラジオ体操

東北行き当日朝。朝一に遠くの仕事へ向う車で音楽を聴く。一枚のCDを丸ごと聴く貴重な時間でもある。
暑かった今朝、あまり体調が良くなくエアコンを切って窓を開け、1時間半ほど車でお客様の御宅まで走っていた。

その時、先日コンサートで聞いた交響曲「HIROSHIMA」を流していた。シンフォニーはダイナミックレンジが広く、窓を開けて走る車の中では聞き取れない部分も多い、その代わり、外の音が一緒に飛び込んでくる。セミの鳴き声。車の過ぎ去る音。轟音に聞こえる幹線道路の音。自分の車のエンジン音。
ヒロシマの夏もセミの鳴く、暑い8月だっただろう。ヒロシマの街にも色んな音があったろう。
妙なリアルを受け止めた。

オーケストラ曲という、最もコンサートホールに相応しい音楽を、他の音と一緒に聞くことで、不思議な感じがしてきた。
音楽の居場所って本当はドコ だろうか?
このシンフォニーを書いた佐村河内さんの中の記憶の音を聞くことが出来る私達。

自然の音。
地べたの人にまみれた音楽。

映画の中で聴く音楽も。

仙台へ向う車中。東北はどんな音楽の居場所か?

と、旅の途中バスの車中で前に下書きしていた記事を思い出した。
結局慌ただしく、演奏のにひたすら走り、通り過ぎる風景に音は感じなかった。
何もなく静かになった美しすぎる海。草原の緑。

でも人の間には、歌や東北の言葉があり、デイサービスでは東北弁のラジオ体操がある。
今朝の新聞でも紹介されました。[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=kTaAtD88O34&sns=em[/youtube]

旅は終わり、時は続く

あまちゃんポスター
あまちゃんポスター久慈に近い田野畑村へ向う時発見
20130717-231614.jpg
田野畑村 ハックの家のそばのアズビィホールにて
20130717-231628.jpg
ハックの家
20130717-231640.jpg
ハックの家 告知ポスター
20130717-231703.jpg
大槌町役場 跡
20130717-231722.jpg
献花台
20130717-231745.jpg
南三陸 防災センター 跡
20130717-231803.jpg

20130717-231824.jpg石巻千人風呂

今回の旅は、JAZZピアニスト河野康弘さんの活動に同行して、ケセランぱさらんも東北の旅をした。もう一組、AIW88という仲間も一緒。ひょんな出会いから、一緒に行くことになった二人と珍道中ともなったけど。

まず仙台からレンタカーで岩手県の田野畑村を目指す。5時間を越える道中。朝ドラの久慈はそこからさらに北の場所で東北が如何に大きいかを実感する。北上山地を登って下って登って下って…
田野畑村のハックの家は、障がいを持った方々の作業所で、織物、パンなど色んな物を作っている。コンサートは、そこから近い場所アズビィホール。震災当時は避難所になっていて、いまは隣に仮設住宅が建っている。ハックの利用者さんや仮設の皆さんの前でいつもと違い、3組でのパフォーマンス。それぞれ全く違うカラーが面白い。
田野畑村は、翌日も晴天。本当に自然に囲まれた豊かな村だ。ツキノワグマも出没、時速40kmで動けるそうで、恐ろしい~。一方、海岸線はやはり被害があり、水産物の工場も流され再建されていたりする。
ハックの代表の方は、お婆さんから「浜に家が建ち始めたら津波にきをつけろよ」と言われたという。

ここから、石巻までは海岸線をとおる45号線を走る。この海岸線は、リアス式海岸であることが走っていると如実にわかる。道には「過去浸水地域ここから」と「ここまで」の標識がしょっ中入れ替わる。その度に海抜標識を確認すると、29mという表示が平気で出てきて、あの海の壁がそびえ立った痕跡は全てをなぎ倒し、今は草木の住処となった。

途中、岩手県 山田町、大槌町、南三陸に立ち寄る。今は震災モニュメントと化した、大槌町役場。町長以下、要職が全て津波でさらわれた大槌町は、アベノミクスの高らかな声に小さくかき消されそうになる抵抗を行っている。
15mの防潮堤の無意味さ。30年に一度は、津波にやられてきた。防潮堤があったら、水が抜けなくなったり、海が見えない。日本中を巨大防潮堤で隔離する考えに、私達は同意するのか?

そういうモニュメントには、何処でも何台か車がとまり、時にガイドの方が案内している。
防災センターも地元の人には辛い、見るに耐えられない場所だろう。けれど、神戸みたいに街が変わって行った時、忘れないでいることは難しい。

原爆ドームのように、骨組みになった建物の前は、シャツ、千羽鶴、お花など供えられている。胸がぎゅっとなる。

さて、石巻千人風呂は、多くのパフォーマーが訪れるところ。スタッフや町会の皆さん、支援者の働きで、去年よりうんとステージがグレードアップしてる。もはやライブハウス状態。
街の再建には時間が要るが、人のつながりはここは、強固な印象だ。今回は色々お世話になりました。ほんまに…(^^;;

最終日は西塩釜ミニストリートライブ。雨が時たま降ったが、私達3組終了の頃にはゲストの八神純子さん目当てのお客さんが大勢!

今回は、仮設住宅に行けなかった。また、ぼちぼち行ってゆっくり交流もしたいです。
変わりゆく街を見続けること、おかしな政策が行われないか関心をもち必要な外部支援を行うこと。これは続けて行きたい。
この度、出会った方々全てに感謝いたします。おおきに有難う!!

週末は東北へ旅に出ます!

千人風呂ライブ西塩釜ミニストリートライブ

お友達のジャズピアニスト河野康弘さん、ご近所のミュージシャンでもあるAIW88(メジャーCM音楽のクリエイターでもある)さん。私たちケセランぱさらんの3組が一緒に旅にでます。

東北は、昨年の9月以来ですが、また多くの方と出会えるのをたのしみにしています。
13日岩手県 田野畑村の「ハックの家」
14日は上記 石巻市 千人風呂ライブスペース (昨年に引き続き)
15日は上記 塩竈市と西塩釜ミニストリートライブ

色んな楽器を持って行って演奏します。

初めて岩手県にいきます。NHK朝の連ドラ あまちゃん の舞台の久慈市より少し南ですが。
結構北に移動します。大阪のお笑い癒し系音楽は、受け入れてもらえるか!!
頑張ります。

HIROSHIMA を聞く

20130630-233455.jpg

20130630-233503.jpg

先週、28日新しくなったフェスティバルホールで、話題の佐村河内守さん作曲、交響曲第一番「HIROSHIMA」を聞いた。
新生フェスをやたら長いエスカレーターで客席に向かった。3月のNHKスペシャルでガツンとやられてしまい、即座にコンサート予約を行ったら、ことの他良い席がとれた。2列あるBOX席の中央。もしやと思っていたら、斜め前にご本人が座られた。 手話通訳士が横につく。拍手で観客から迎えられ、多くの携帯電話で彼は被写体となった。嫌な顔もしないで…。しばらくすると、高校生くらいの女の子が二人彼に近づく。一人が手話で話しかけている。もう一人の女の子に向い、佐村河内さんは、拳を示し頑張ってね。と伝えていた。このことはfacebookにすでに書いたのではあるが、ブログは多少長くかける媒体と思うので再び書こうと。

お人柄というのだろうか。音楽を苦しみ、命からがら産み出す映像を見たら、考えられない。にこやかで穏やかでいることができるのは、コンサートに合わせてお薬で管理されてるのだろう。
芯になるところに、人間のもつ柔らかな暖かいものを感じる。

交響曲は、オーケストラから多くの楽器によって、動き、紡ぎ出されて行く。
彼の頭の中で響いているだろう音を、私たちは体全部でホールごと体感する。
第3楽章は、希望。 希望と一口で言うのは容易いけれど、本当の希望への道筋は苦しく険しいと思う。福島を思う。広島も。けれど一筋の光を追わなければならない。
鐘の音、強い音で曲は終わる。涙が流れてしまう。

闇に住むものと彼は語る。寄り添うことのできる心を持つ稀有な人。
音楽を追って行きたい。