沖縄屈辱の日 主権は誰のもの?

主権回復。誰の?と問いたくなる。 本土7年のアメリカ占領、沖縄40年。
またもや切り捨てられる。

十九の春の歌にまつわるドキュメンタリーが、昔あった。

わたしが あなたに 惚れたのは ちょうど 19の春でした。
今さら離縁というのなら、もとの19にしておくれ。

と一番の歌詞がある。
この歌は芸者さんや女郎(ジュリ)などの女性と主といわれる常連客の叶わない恋の歌ととれるが、
これが沖縄と本土の関係と重なるというのが、ドキュメンタリーの最後で語られる。

日本に復帰を望んだけれど、結局、見捨てられた沖縄。
基地を押しつけられて植民地状態の沖縄。

主権は、誰にあるのか。
奄美、小笠原、沖縄以外の日本人なのか。

高槻ジャズストリートへいらっしゃ~い!

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高槻ジャズストリート2013 ポスター

さて、今年の5月の連休はどこへ行かれますか?

高槻ジャズストリートは、今年15周年。
5月3日、4日高槻のあちこちに音楽が溢れます!

3日、ケセランぱさらん~音曲パラダイスショー~は、今回、バスミュージシャンとして、現代劇場ルートのバスに乗ります。
13時からの出発です。バスの中で盛り上がります。
あっというまの時間ですが、タイミングがあえば乗ってみてください。
現代劇場まえのバス停からの巡回運航。

ロマの人々に惹かれる

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Musicians in Piazza Navona
By H Sanchez

よくよく考えてみれば、ジプシーという言葉は昔から聞いてきたし、大概、洋画なんかで出てくる流浪の民くらいに思っていた。今ではロマと言われることが多い。被差別的ないいかたであるとか、また、一方でジプシーという名の方がいいとか良くわからないが。

音楽をさまよってくると意外に知らないことにぶつかる。そんな中、ジャンゴ・ラインハルトの音楽もフランスの中にあるマヌーシュ・ジャズもロマの音楽であり、ヨーロッパに散らばって住む多くのロマの人々はそこで音楽的影響をあたえたりしてきた。

だけれど、ナチスのホロコーストではユダヤ人だけでなく、ロマの人々も民族浄化の犠牲になった。断種など相当酷い扱いをうけ、殺された。それでも、被差別の民であることで、オーストリアでは戦後の補償から長く疎外されていた。
被差別の人たちは、どこでも舗装されてない道、辺境の地、バラックのような家、水道などインフラも整わないなど同んなじような境遇に追いやられるのだなとロマの歴史などの本を読むと思う。

でも、音楽は評価されている。
ルーツミュージックであること、迫害されている人達の音楽であること。
この2つは、私をずりずり惹きつけていく。
他者と相入れない孤立した人々の中には、濃い音楽のエッセンスが渦巻いているようだ。
ブルースから始まった音楽の旅は、アコーディオンにであってからアフリカでなくヨーロッパのバルカン半島や周辺国に飛び火してしまった。でも、どこでも人は人を差別し、搾取し、迫害する。黒い歴史と共にある。

佐村河内守さん Nスペ関西再放送決定。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=rbFom7ZHQNg&sns=em[/youtube]

3月末に放送された、NHKスペシャル、「魂の旋律~音を失った作曲家~」の関西の再放送がわかった。5分ダイジェストです。

魂の旋律 ~音を失った作曲家~
※近畿地方、愛知・三重・岐阜・徳島県域では、4月18日(木)午前1時30分~2時19分(17日深夜)。

5分間の番組紹介動画では、このドキュメントの多くの重要なポイントを紹介している。
けれど、番組の中で映し出される姿。東北の少女との交流は、じっくり見て欲しい。
彼の苦しみの先にある、あるいは苦しみの先にしかない音を生み出す行為が、生きるということそのものであるということを知る。

壮絶な創作活動から生み出される美しい音。

大阪では、6月にコンサートがひらかれる。
詳しくは、

佐村河内 守 作曲 交響曲第1番 <>全国ツアー
現代のベートーヴェン!待望の全国ツアー決定!
孤高の作曲家が壮絶な闘いを経てたどり着いた世界
深いの闇の彼方に、希望の曙光が降り注ぐ、奇跡の大シンフォニー

今日先行抽選予約でチケットを取りました!
新しいフェスティバルホールでのオーケストラ演奏を楽しみにしているところ。
シンフォニーの方は、金聖響さんが振るのですが、フェスにしちゃいました。

京都で岩手県から2人展と手業展。

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桜がむせ返るくらい、咲き乱れていた。京都は、明日から天気が崩れる予報のせいかやたらにラッシュな哲学の道。そこを途中で抜けて、法然院で開かれている、岩手 田野畑村 ハックの家から2人展に行った。

ハックの家は、岩手県のしょうがいのある人達の工房。裂き織の作品も素晴らしく、手業展も出展されていた。そこに通う2人の絵画展。
色鉛筆で三陸鉄道や海にある魚やゴミを点や小さい三角の中に描いてあり、明るい作品をえがく、松家圭輔さん。マジックでダイナミックに色を重ねる秋田夕美さんの作品。彼らも震災にあいハックの家も被害を受けた。
この夏にピアニストの河野康弘さんと共にハックの家を訪問する。
とても楽しみ。

その前に、風工房の手業展に行く。ハックの家の他にも、岩手県の田老仮設住宅の布作品、大槌町のてづくり工房の作品。どれも心のこもった手業と呼ぶにふさわしいもの。

縁をつないでもらい、また新しい方々と出会う幸せ。

手業展は明日6日まで
ギャラリー風布 京都市左京区岡崎東福ノ川町24
詳しくは、風の布 パピヨン
2人展は、7日まで 法然院講堂

ホスピスの日常をうつす

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シアターセブンにて

父も相方の父も看取ったのは、ホスピスだった。淀川キリスト教病院と立花病院とそれぞれ違ったが。今日観た、ドキュメンタリー映画「いのちがいちばん輝く日」は、そんなホスピスの日常を描いている。この映画は、滋賀のヴォーリズ記念病院が開設するホスピス「希望館」が舞台。

ホスピス医の細井先生を初めとしてスタッフのみなさんが、本当に丁寧に一人一人の患者さんに寄り添い、生きる希望を持ってもらいながら、生を全うする手助けをしている。

映画の冒頭から「お見送りの会」という患者さんをかこみ、思い出をスタッフが語るシーン。
最後のシーンも、同じく「お見送りの会」。こうして生を全うした後、家族にここでの思い出を語ることは、葬式という社会生活に対する儀式と違い、残されたものに魂のケアをし、命を引き継いで行くという使命を受け止めさせてくれる。凝縮された濃密な時間。

患者さんは、ここでは元気になる。父もそうだった。痛みをとるケアのおかげで表情もかわり一旦元気になる。映画に登場する男性は、生まれたばかりの孫に会いたいという希望をもつ。滋賀県から息子の住む東京までの移動手段はどうするか、急変や痛み対策はどうするか、丁寧に対処され、無事に新幹線に乗って生まれたての孫をだくおじいちゃんは、それは嬉しそうだった。
決して状態の良くない、いつまで頑張れるか分からない中、支える医師。
初めて知ったのだけど、新幹線には多目的室というのがあって、移動中横になれる部屋があり、付き添いも一人入れる。そこを利用したのだが、そういうのを知っておくのもいいかなと思った。

まだ、ホスピスを知らない方にぜひ見てもらいたい映画だった。