東北5月は、福島県いわき市へ行ってきました。

5月29日~6月1日まで、NPOよろず相談室の牧さんと一緒に、いわき市の仮設住宅、復興住宅を訪ね、色んな方と交流をしてきました。

牧さんは、NPOよろず相談室を立上げ、阪神大震災からずっと神戸の支援活動をしています。2年前に、神戸の震災復興住宅HAT神戸でボランティア活動をするきっかけになった方でもあります。ちんどんや、イベントを通じて、コミュニティーを再生する一助にと考えてくださっていて、私たちを神戸だけでなく、福島県の特にいわき市の難しい問題に、何とか小さい風穴を開ける力にでもならないかということで同行しました。

福島県は毎年、南相馬市や昨年は伊達市、福島市とご縁をいただいたいたのですが今回初めて、いわき市に伺いました。

いわき市の問題は、深く、複雑です。いわき市には、多くの福島県の原発被害の自治体の仮設、復興住宅があり、いわき市自体も津波被害がありいわき市民の被災者も存在します。もともといわき市は、大きいので被害の少なかった土地も沢山あったので、多くの被災者を受け入れることとなりました。原発被災者は、東電からの保証金もあり、津波被災者と補償金額はうんと違います。さらに、他の自治体に所属したまま、いわきに住んでいるので税金は所属自治体に支払っています。ただ、被災自治体が、いわきに被災者の公共料金にあたるものは支払われているようですが。

その上、原発の作業員が大勢居住していて、被災者とあわせて人口が2万人ほど増加しているといわれます。すると、道路は混む(これは、作業員の方が朝一斉に仕事場に向かうので)、病院は混む、さらに被災者の方が、もう帰還をあきらめ(あるいは津波で再建できず)いわきに家を建てることも増えてきて、土地代が1.5~2倍上昇するという現象もあります。そんなこんなで、よそ者に対する反感がもともとの市民の方に生まれ、被災者同士も補償金の違いで反目も生まれています。さらに、原発作業員も含めると4者の利害の違う人たちが共存せざるを得ないという状況です。

東電・国が本当の怒りの矛先なのに、目前の反目にてこずります。

仮設住宅では、音曲パラダイスさせていただいたのですが、今回は、11月の復興住宅のイベントに向けての準備の出会いでした。原発避難の方々の復興住宅と津波被害の方々の復興住宅が向かい合って建っているところがあります。立場の違うお向かいさんたちに仲良くしていただくため、かき混ぜましょう!笑っていただき踊っていただき、歌っていただいて!!と願っております。

11月楽しみにしてます!皆さままたよろしくお願いしますね!

みんぷくにて仮設住宅にて

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