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ホスピスの日常をうつす

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シアターセブンにて

父も相方の父も看取ったのは、ホスピスだった。淀川キリスト教病院と立花病院とそれぞれ違ったが。今日観た、ドキュメンタリー映画「いのちがいちばん輝く日」は、そんなホスピスの日常を描いている。この映画は、滋賀のヴォーリズ記念病院が開設するホスピス「希望館」が舞台。

ホスピス医の細井先生を初めとしてスタッフのみなさんが、本当に丁寧に一人一人の患者さんに寄り添い、生きる希望を持ってもらいながら、生を全うする手助けをしている。

映画の冒頭から「お見送りの会」という患者さんをかこみ、思い出をスタッフが語るシーン。
最後のシーンも、同じく「お見送りの会」。こうして生を全うした後、家族にここでの思い出を語ることは、葬式という社会生活に対する儀式と違い、残されたものに魂のケアをし、命を引き継いで行くという使命を受け止めさせてくれる。凝縮された濃密な時間。

患者さんは、ここでは元気になる。父もそうだった。痛みをとるケアのおかげで表情もかわり一旦元気になる。映画に登場する男性は、生まれたばかりの孫に会いたいという希望をもつ。滋賀県から息子の住む東京までの移動手段はどうするか、急変や痛み対策はどうするか、丁寧に対処され、無事に新幹線に乗って生まれたての孫をだくおじいちゃんは、それは嬉しそうだった。
決して状態の良くない、いつまで頑張れるか分からない中、支える医師。
初めて知ったのだけど、新幹線には多目的室というのがあって、移動中横になれる部屋があり、付き添いも一人入れる。そこを利用したのだが、そういうのを知っておくのもいいかなと思った。

まだ、ホスピスを知らない方にぜひ見てもらいたい映画だった。

いのちがいちばん輝く日

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ドキュメンタリー映画「いのちがいちばん輝く日」

今日は、立花病院ホスピス病棟へ行った。2ヶ月に一度位は来ていて、今日は山水野のママと一緒。美味しいチジミを焼いてくれた。
懐かしい歌や相変わらずのてじょんのテンション高いお笑いの進行で、車椅子やベッドでフロアに出てきてくれた方々と、目の前で音を奏で、歌う。

そもそも私もテジョンも親をホスピスで送った。立花病院はその時からのおつきあいだ。
ここの看護師さんたちは、明るく、気さくで飾り気がない。担当医の先生は、本当に心優しいし、病棟全体が堅苦しさもない。

そして、看護師さんから、この映画を教えてもらった。七芸では終了したが、シアターセブンでは3月23日から公開される。
この映画のダイジェスト版を見ていて、自分の時のことを思い出した。人生の仕上げに出会う人々が素晴らしい人であればいいな。
滋賀県近江八幡のホスピス「希望館」のドキュメンタリー。
公式サイトはいのちがいちばん輝く日公式サイト

今日は、3・11。多くの方々の命の奪われ方はむごいことだった。人は、明日どのようになるかわからないけれど、少なくとも自分は死がそんなに遠くのものでもないといつも感じる。
それは、ホスピスの患者さんたちに出会えたから。感謝しています。
いつも今の生のために精一杯怠けないようにしようとおもいます。