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2005年07月10日

七夕は命日

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友人の家から雲をながめた

七夕は過ぎてしまったが、この日の10年前、震災の有った年。大切な友人がひったくりにあって、もみ合い、命を失った。

裁判を傍聴するために多くの友人が連日集まった。犯人の経歴や人物が裁判であきらかにされていくと、ますます許されない気持ちが高まる。死ぬことなんてなかったのに。

よく一緒にお酒を飲んだ。一緒にバンドした。たくさん話した。
この世に彼がいなくなる少しまえ、家にぶらっと来て、いつものように延々飲み始めた。酔うと体が傾いてくる。そのときに話したことは、わたしとの出会いから、一緒に音楽できたこと、いろんな本の話をしたこと
いつになく、わたしは多くの過去のおさらいを聞いた。

何だか、さよならを言いにきたみたいじゃないか・・・。あとになって、とことん酔っ払いに付き合って話を聞いて良かったと思ったけど。

そんな彼の実家に友人が年に一度集まる。わいわいいいながら、酒を飲み、両親の健康を喜び、きっと賑やかなのが好きだった彼のために、近況を報告する。

仏壇には、マイクを掲げてシャウトしている姿の写真がいつもある。おかあさんは、「これしか写真がないの」と言うけれど、いつまでもマイクをおろさないでほしい。

レイ・チャールスもそっち行ったし、天国ではいい感じでやってると思うけれど、いつも思う。自分はちゃんと音出してるか!って。音楽をつづけることは、こころのなかで密かに彼との約束だった。(別に本当に約束したわけでなく、自分でそうすることにした)

また、一年。「ばりばりやってんで~」といえるように負けんとピアノを叩き歌うで!!Coozy!!

投稿者 pianocraft : 2005年07月10日 01:21

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