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2005年11月17日

Lightning In A Bottle

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ライトニング・イン・ア・ボトルDVD

ずっと追いつづけていて、たった一本、観れなかった映画があった。「Bluce Movie Project」の締めとなった、ラジオ・シティホールで行われた、ブルース・ライブの模様のドキュメンタリー映画だ。

レンタルで、出ていたので思わず借りた。ブルースマン達がほぼ一曲ずつ、歌い繋いで行く。
公式サイトは、コチラ

アメリカは2003年にブルース生誕100周年として、ブルースの再発見をテーマに色んな取り組みを行った。メディアが取り上げたり、学習教材、CD、出版物など積極的に。その中でも、最大のイベントとなった
ラジオホールでのコンサート「サルート・トウ・ザ・ブルース」のドキュメンタリー映画がこの「ライトニング・イン・ア・ボトル」である。

演奏もすばらしかったが、ブルースにいたるまでの、スピリチュアルであろう「俺の墓をきれいにしてくれ」をメイヴィス・ステイプルズが歌ったり、人種隔離法(WhiteとColoredにわけられた法律)のジム・クロウ法に反対するメッセージを歌った、「ジム・クロウ・ブルース」、ビリ-ホリデイが歌って有名な「ストレンジ・フルーツ(奇妙な果実)」など、当時の厳しい黒人差別の苦しみを歌う唄がやはり、迫るものがあった。

ブルースは、色恋のものも多い。嘆きも多い、悲しみも。
けれど演奏は、ご機嫌だ。ドライブするギター、大好きなボニーレイットもスライドギターを聞かせてくれる。
ドクタージョンのロールするピアノ。好きなものが一杯つまった、映画だった。

ブルースは、いまやアメリカの宝だ。
しかも、この音楽はいかに世界のポピュラー音楽に影響をあたえたのか、計り知れない。
ブルースがあったから、R&Bがあり、ヒップホップがあった。そして、JAZZも。
アメリカナイズされた政府は大嫌いだけれど、ブルースは、黒人のもの。アフリカからやってきた、人々が奴隷生活を経てうまれた。こころ惹かれる。どうしても。

投稿者 pianocraft : 2005年11月17日 22:51

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