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2009年06月11日

排外主義

「外国人排斥を許さない6・13緊急行動」が、京都である。排外主義グループの「在日特権を許さない市民の会(在特会)」のデモを受けての緊急行動デモ。
このグループは、カルデロンさんの娘さんの学校の前でアピールした人たちだ。酷いことをする。

緊急行動の案内ブログは、こちら

どこの国でも、排外主義は経済の力が弱っている時に、起こりやすいそうだ。
そうでなくても、潜在的にくすぶっている人の心の中の偏見、差別が力を持って外へでていくとこういうことになるのだろう。

今、金曜ドラマ「スマイル」というのをビデオで追いかけ追いかけ見ている。
ストーリーの展開は、だいたい初めから予測がつくので「ああ。やっぱり」と思うことも多いのだが、なんと言ってもテーマが重い。フィリピンと日本のハーフの主人公、早川ビトの物語だ。
彼は、刑務所にいる。何故そこにいることになったのかを、さかのぼってドラマは進んでいく。

このドラマは、主人公の境遇を現すために、いかに差別と偏見を受けて今まで生きてきたかを描くのだが、その言葉を投げられる時に辛い思いが見ているものにも残る。彼の弁護士も在日コリアンだったが帰化した人物で、ビトの気持ちを分かってくれる。
その弁護士の言葉で、「日本以外の国には、外国人犯罪なんて言葉はないんだよ。」
というのがあった。犯罪は、犯罪である。その形容詞に外国人と取り立てて書く意図は偏見に満ちている。

そういうドラマの世界と、現実が露骨にリンクする。

このような現実を見ないふりをしてはいけないというのを、この行動の呼びかけ人は訴える。

ナチスが共産主義者を攻撃したとき、自分はすこし不安であったが、と にかく自分は共産主義者でなかった。だからなにも行動にでなかった。次 にナチスは社会主義者を攻撃した。自分はさらに不安を感じたが、社会 主義者でなかったから何も行動にでなかった。それからナチスは学校、新 聞、障害者、ユダヤ人等をどんどん攻撃し、そのたびに不安は増したが、 それでもなお行動にでることはなかった。そしてナチスは教会を攻撃した。 自分は牧師であったから行動にでた。しかし、そのとき自分のために声を 上げてくれる者はいなかった。 (マルティン・ニーメラー・ナチスに抵抗したルター派牧師)
 

投稿者 pianocraft : 2009年06月11日 23:08

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