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2006年02月02日

大阪の子どもたち

otona.jpg「大阪府青少年育成条例冊子」

2月1日付けで、大阪府青少年育成条例の一部改正が施行された。
TVなどいろんなところで取り上げられ、ワイドショーのコメンテイターがいろいろ好きな事を言っていた。
こと細かくに規定してあるので、詳しくはリンク先の「大人の責任」という冊子のPDFファイルを読んでもらうとして、大きくは以下のような分類だ。
●立ち入らせない
夜間営業する業種の施設への立ち入りの制限 16歳未満午後7時~翌日午前5時、16歳以上18歳未満  午後11時~翌日午前5時(保護者同伴等の条件つきの16歳未満も)
●外出させない
16歳未満 午後8時~翌日午前4時、16歳~18歳未満 午後11時~翌日午前4時
●見せない
有害図書の販売、貸し付け、閲覧
●持たせない
有害玩具
●買わない
古物、着用済み下着(青少年から買う)
●誘わない
●アクセスさせない 有害サイト

というのを書きつつ、ウチの16歳は友人の誕生日ケーキとプレゼントをもってお泊りに行った。
行く前にインタビューしてみた。
「カラオケで遅い時間は入られへんねんで。」
「10時過ぎたら、もとから学生証はださへん(学割放棄)だからバレナイ(本当は黙認でしょ)」
「店にとってかえってお客がおこったらキレられてややこしいやん。」
などと言っていた。
まあ、こやつは夜中にうろうろしてることはあまりないが、保育園時代(0歳児クラス)からの友達の家にはそこの親とも仲良くてよく出かける。そこでは直に我が子に聞けないことを相談されてしているらしく、「いつも子どもさんにお世話になってます」てな言葉をいただくと、奇妙な気がするが、まずは信頼している。
大人は、夜回り先生のように子どもを本当に「育成」するために、暖かい言葉と視線をもってやれているのだろうか?この条例の冊子の裏表紙には、「子どもたちを健やかに育てるために、ダメなものはダメ!とハッキリいえる大人に」とかいてある。でも本当は子どもを食い物にしているのは大人の側だろう。
ダメといわれすぎた子どもが夜に出かけていく。あるいは、塾に行くことで夜の外出はこわくなくなる。
子どもがやたら、夜にいるのは確かだ。
でも、夜中まで大人が遊んでいるのも確かだ。
なんだか、歪んでいると思う。ある種の規制はいるだろうが、最近、大人が大人でない。
一緒に子どもを連れて夜遅くまで、カラオケするのというのも感心しない。子どもが子どもの時間を失っているというのは、紛争地だけでないな。とあらためて思った。
なので条例で規制しても効果は果たして上がるのか???という感想でした。
さて罰金の第一号はいつ現れるのか?

子どもには子どもの事情がある。そこをいかに時間をかけて付き合うか。反省をしながら今まできた。多くは、確信をもてずに、やってきたけど。
けれど、子どもが一人前になったな。と評価するのにはうんと時間をやらなくてはならないと思う。これは自戒を込めて。

少なくとも大阪府に口出ししてほしいと思わない。
まあ、簡単にオヤが悪いんだという単純な結論を信用しない。親だけじゃ有りませんよ、大人全部です。

投稿者 pianocraft : 2006年02月02日 21:57

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コメント

子ども達には,大人に知られていない陰の部分が必要なんだと思います。子どもの夢や想像直を働かすところ。自分たちだけでワクワクできる何かをさがすこと。なんでも大人の世界に照らしてみるのは歴史的にみてもも変なこと。オーウェルの『1984』の世界じゃあるまいし。子ども達を信用してあげられる遠くの目を,大人達がもつ必要があると思います。

投稿者 KATEK : 2006年02月03日 09:53

KATEKさんへ
影の部分か。そうですね。ヘルマンヘッセの何だったかな~。本で読んだ時(昔ね)、日の当たる世界と日陰の世界を子どもの目でみているシーンがありました。子どもはそれを使い分けている。その秘密の中に想像の豊かなルーツがあるように思います。

投稿者 pianocraft : 2006年02月03日 23:49

http://youraid.exblog.jp/
大阪府の条例もぎこちなく感じましたが、大阪市が突然「児童館全廃」を新聞発表したことにも違和感を覚えました。(児童館職員には事前になんの断りもなかったそうです)。結局は、子育てという現場であえぐ者達の現実がちっとも見えていない”お役所仕事”だとせせら笑われて終わりそうですね。
「「親が悪い」ではなく、「大人全部」だ」とのご意見に共感いたします。しかしながら現実は、自分と直接関係のない些事(たとえば子育てや子どもたちの周辺)にはわざわざ目を向けてみる人は少なく、実は本当に大事なことについて立ち止まり考えてみる時間もないまま、あっという間に流されていく…(そして、そのスピードが年々速くなりつつある)という気がします。やるせないです…とぼやきたくなりますが、ぼやいている暇があったら、「おせっかいおとな」となって、夜間徘徊する子ども達やら、無謀な政策により子ども達の育つ環境をメチャクチャにしようとする大人たちへ、抵抗の叫び声をあげていかねばならないだろう…、たとえその声がどんなに小さいものでも…!という思いです。

投稿者 eku : 2006年02月22日 21:43

ekuさん、はじめまして。
大阪市もおかしいですね。無駄遣いという対象がわかっていない。
私は、実は学童保育所で子供を育てました。まだ、教育委員会管轄の「いきいき事業」が始まっていなかったのですが、ご存知のように大阪市の学童保育は多くは民生局の管轄で親が作り運営しています。「いきいき」が始まってからもなお、学童を利用したのは、「子ども」を通した親の強いつながりができるからです。財政が厳しい中、バザーで焼きそばやいたりして、しんどいことをいっしょにやって、自分の子どもだけでなく、学童の子みんな、大切な宝物になりました。

児童館がどのように使われていたか実は知らなかったのですが・・これは特に働いて保育所から学童に移る親達は知らない事がおおいもしれないです。でも、とくに小さい子供を持って、家庭で煮詰まってストレスの溜まる事の多い子育て期に支援をしてくれる場所の提供は重要な部分です。「場所」というのは非常に重要な意味をもっていますね。若いお母さんたちを路頭に迷わせないで欲しいです。
ですが、サイトを読ませて頂いたら、大阪市も現行の活動は継続とか・・よけいわけがわかりませんね。kanaさんの活動を支援します。コメントありがとうございました。

投稿者 pianocraft : 2006年02月24日 22:19

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