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2006年03月24日

ブログを休んで「ダ・ヴィンチ・コード」にハマル

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タイトルどおり。今週は会議もあったり、その準備があったり、仕事と別のこととが重なり、気持ち的にばたついた。といいながらも、日頃は新書マニア(?)の私がめずらしくベストセラーを手にした。あんまり、ベストセラーといわれると、たいがい読む気がうせるのだけど、今回はすこし違った。
何の事は無い、「ダ・ヴィンチ・コード」が文庫化されたからだ。そして映画公開も決まっていて、読んでおきたかった。
ダヴィンチにまつわる謎めいた話。そして、イエスキリストの結婚説を扱うストーリー。これに惹かれた。

この本には、名画うんちく、キリスト教うんちくが満載で、そして映像を是非見たいと思わせる美術、建造物の描写にひきつけられた。ヨーロッパに行ったことがないけれど、本物見てみたいよな・・・と思わせる。ネタばれがおおいにあるが、角川のサイトも面白い。

この話のキーワードは女性だ。キリスト教における女性。そもそも、聖杯伝説やシオン修道会、オプスデイ、テンプル騎士団などのお話は古くから知られているらしい。ネットでごく簡単に見つかる。オプスデイの日本語サイトもある。そんななか。キリスト教に限らず、宗教が原理主義的になっていくと、「女性」は忌み嫌われる。その理由はひとつ「男を惑わす」ことにあるらしい。男を惑わすためでなくて、女性は存在してるはずなのだが、男が力を持つ社会では、差別対象となる。

アフガニスタンでは、タリバンが女の子の教育に介入して、学校にいかせないように脅しをかけたりしている。日本では、ジェンダフリーという言葉狩りをしている。いつも差別の底辺にいるのが、女性。
なぜか?人間同志の違いを考えるときの最小単位は男女の性別だ。どの世界にもある、男女、雌雄。
この二つの文化領域をどちらかが、支配しようとするとき。宗教を理由にしたり、社会的性的役割を理由にしたり、身体的相違を理由にしたり・・・・・きりない。

また、話の本筋にあるキリスト教について「ダ・ヴィンチ・コード」の作者ダン・ブラウンにインタビューしているのが面白い。

角川書店サイトから引用
<■あなたはキリスト教徒ですか。

 そうですが、最も伝統的な意味におけるキリスト教徒とは言えないかもしれません。キリスト教徒とはどういうものかと3人に尋ねたら、三者三様の答が返ってくるはずです。洗礼を受ければそれでじゅうぶんだと感じる人もいるでしょう。聖書の記述は歴史的にも完全に正しいと確信している人もいるでしょう。キリストを自分の救世主と見なさない者はすべて地獄に堕ちる、と考える人もいるかもしれません。信仰はいわば一本の連なった線で、人はそれぞれ自分の段階に応じた地点にいるのです。信仰のようなあいまいな概念を厳密に定義しようとしたら、ことば遊びに終始して、明白な真理を見失ってしまう結果になりかねません。その真理とは、わたしたちのだれもが人生の大きな謎を解き明かそうとしており、啓示へ至るそれぞれの道をたどっているということです。わたしはいまも多くの宗教について学んでいますが、学べば学ぶほど、疑問は増すばかりです。わたしにとって、霊的な探求はこれからも生涯にわたってつづくことでしょう>

これを読んで思った。自分の心の中にしかないもの。人にどうこういうものではないと。
超越したところに「信仰」はある。と牧師に聞いた言葉を思い出した。

投稿者 pianocraft : 2006年03月24日 23:49

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コメント

おはようございます。『ダ・ヴィンチ・コード』が文庫になったのですか。読んでみたいですね。わたしったらどじなので,ビデオ屋さんに行って『ダ・ヴィンチ・コード』ありませんかと聞いてしまいました。「これから公開ですよ。」といわれ「はぁ」と応える私でした。情報におんちなのかも。

投稿者 KATEK : 2006年03月25日 06:36

KATEKさんこんにちは。
文庫化されたから読んでみようと思ったのです。私も。映画は5月に公開ですね。大手シネコンなど久しく行っていないのですよ。
もっぱらミニ・シアター通い。そういえばKATEKさんが、ブログで書いておられて「ジャマイカ楽園の真実」がDVDで借りられることを知りました。嬉しかったです。hanaさんも映画紹介されてますしね。さっそく借りに行こうかと思っています。

投稿者 pianocraft : 2006年03月25日 11:12

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