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2006年04月21日

話題の「わるいはかせ」の本を読む

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著者:安部司
出版社:東洋経済新報社
サイズ:単行本/244p
発行年月:2005年11月

このところ、盛んにTVで出演しているらしい「わるいはかせ」、この前のブログの最後で書いたように、この著者の安部さんは、白衣の背中に「わるいはかせ」と書いて、小学生にも添加物の話を講演に廻る。

相方から取り上げて、仕事の合間に読んでしまったというくらい、この本は一気に読める、読みやすい本だ。この手の食品添加物関連の本は、数多く出版されているし、気にしている人はその中の一冊くらいは手元に持っているだろう。けれど、この本はそういった本の専門性ゆえにわかりにくかった部分を現実に添加物に対処する方法として、わかりやすく書いている。

安部さんのTVでのパフォーマンス。センセーショナルな、加工食品の作り方。
マジックのように、食品が作られたり、増やされたり、色が変わったりそれ以外にも目に見えない部分にも使われ、日持ちが良くなったりと、食品添加物は今売っているものに入っていないものを探すのが難しいくらいになっている。

この本の中で、そういう派手な面だけでなく、もっとじわじわと身近に潜む盲点とわたしが感じたのは、
基本調味料だ。手作りでつくっても、使う調味料がニセモノならばそこから、食品添加物の摂取は始まる。すべての食材を自然のものに変えても、ニセ醤油とみりん風調味料、調理用酒などで味付けるとということ。
私は、だしをとるのは嫌いじゃない。昆布だけの味もかつおの味も、煮干の味も好きだ。醤油やみりん、酒にも気を使っているつもりだ。でもポン酢を買ったり、ドレッシングの1、2本は冷蔵庫にある。
直接加工品をたべなくても、スーパーの安売り生活では自然と添加物を取るような生活をしいられるということを多くの消費者がもっと知っていいと思う。

食に関していえば、わたしの周りにはベジタリアンの友人が何人かいる。その中でもビーガンの人は動物性のものを身に付けないほどの人もいる。(バッグなども)
そういった、ベジタリアンへの移行も食を中心とした、現代生活のひずみを拒否するという行動のようにも思える。
精進料理を例にとっても、植物性のみを食することによって、人間の精神的な状態を変えようという考えは、なんとなくわかる。

基本は、シンプルなものをシンプルに作る。あるいは、素材と相談してつくることでしょうか?
そのためは、正しい舌でツクリモノにだまされないようにしないとね。

この本の内容に関する安部さんのインタビューが書いてあるサイトを見つけました。
インタビューのサイトはこちら

投稿者 pianocraft : 2006年04月21日 00:20

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» 『食品の裏側』を読み終えて from お伽草子
子どもが小さい時に比べると随分手抜きになって、添加物入り食品も利用している。で [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年04月24日 12:57

コメント

こんばんは。やっと?読み終えました。
私もpianocraftさんと同じく、調味料の見直しを一番にしようと考えています。気が付けばかつては目に付いた「自然食品の店」はどんどん消えてしまい、ネット頼みとなりそうです。添加物の身体への影響もこわいですが、本物の味がわからなくなることが一番恐ろしい気がします。
本物の調味料を使って、調理したいと思ってます。
でも・・・徹底できるほどの予算はとれないことでしょう。
今でもかなりこだわっていて、高くついています。
料理酒も純米酒を使っていたりします。ついでにちょっと飲めるし(笑)。

投稿者 hana : 2006年04月23日 23:33

hanaさんは、前から添加物には気を使っておられると思いますが、わたしは気をつけているようでも、抜けていたというかあらためて違う観点も与えられました。

ブドウ糖、果糖がジュースから過度に取られる恐怖とか・・・子どもの糖尿病への影響などね。
家には牛乳とお茶しかないですけど。

調味料も本物って確かに高くつきますね。ホント。

投稿者 pianocraft : 2006年04月24日 12:27

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