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2006年01月16日

話題の映画の人が来日

「ホテル・ルワンダ」が東京で公開された。それに先駆けて、主人公である実在の人物、ポール・ルセサバギナさんが来日。1月6日にシンポジウムと映画上映が行われた。
1200人を救ったこの人は、96年ベルギーへ亡命。今は運送会社経営しながら虐殺を語っているという。

この映画は、日本では公開が待ち望まれた。署名によって公開が決まるというめずらしい経緯でをもっている。その理由について、映画はアメリカで高い評価を得て、配給権が高騰したため日本では配給会社が積極的にならなかったというわけ。ミニ・シアター系の映画ってやっぱり安いのかな。
大阪公開は シネヌ-ヴォ 2月11日より
この映画についてはこのブログで3度書いている
観たい映画が多すぎる見逃しそうだった映画
気になる映画

ほぼ日刊イトイ新聞でもおもしろい感想がのっていた。

もう一つ、週刊金曜日1/13号に映画「イノセント・ボイス」の脚本家で主人公本人であるオスカー・トレスさんと紛争地を撮る写真家、長倉洋海さんの対談が載っている。
内容は、エルサルバドルでの内戦を何故今、語るか。ということについて、9.11の体験で眠っていたもの、忘れたかった戦争の体験を呼び起こされたという。実際に、エルサルバドルで公開されるにあたり、政府は規制しようとしたが、市民のデモが起こり15歳以下でも見れるようになったり、公開したところ3ヶ月観客動員数トップという成功を収めたなど語られている。

中でも印象的だったのは、当時政府軍は悪で反政府ゲリラ組織FMLNが正義ととらえるジャーナリズムの風潮があったけれども、実際は、結局豊かな人は安全なところに逃れ、貧しいもの同志が戦わさせられていて、戦争で利益を上げる人は決して血を流さなかった。という言葉だ。

そして、「戦争の最大の罪は、人々から選択肢を奪ったこと。少年兵はすべてを憎む事、家族さえも信用しないことを教え込まれた。」という言葉。

戦争は本当に人をとことん利用する。考えられなくする。死にまい進するためにコントロールされる。実際は、そうでないと思うことも、圧倒的な力で押さえられる。自由の対極にあるものだ。
そういうことを、多くの映画が教えてくれている。なぜ、こんなに多くの映画が戦争を扱っているのだろう?
わたしが選り好みして選んでいるから?
では、こんなに多くのメッセージに充ちた映画を、あっぷあっぷしながら追いかけている自分は何なのだろう。追い立てられるような「きなくささ」がただよってるから。「危なげな」連中がうようよしてるから・・・。

投稿者 pianocraft : 2006年01月16日 00:00

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