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2004年05月02日

同じひとつの命

夕方になって、薄ら寒くなってきた。

子供の友人の死を知る。まだ20歳である。原付バイクでの死。たいがい、家族にも恵まれず、ひとりけなげに生きてきたそんな、一人の青年の死を知るとき、命のはかなさを知る。

あたりまえの平和(という日常)。本当は、自分にとって平和な生活があると感じているに過ぎないが、その中にある、これまたあたりまえの「生」。いつもあって当たり前のもの。

その時間の流れが急に断絶する。ぷつん。終わるとはおもえないものがおわると、拍子抜けする、その後に喪失感がおしよせてくる。

こんな風に一つの身近な命はちゃんと、人を揺り動かし、生の意味を問う。

のに。イラクの空のした。イラク人とアメリカ兵、その他の国からやってきた兵隊。毎日カウントがその命の重さだ。

HPのカウンターが一つ動くように、一つ死ぬということ。

そんなバカなことはないはずだ。
アメリカのTVが戦死した兵士の名前と写真をすべて放送した。政府からクレームがついたが
放送は行われた。

数が人間の生身になるとき、想像がつかないほど死が重くのしかかってくる。

ファルージャから米軍は徐々に撤退をしていく。

でも失われたものはもう、返らない。

通夜から返ってきた子供は、無言であった。

イラクの人質であった18歳の今井さんの朝日取材を読んだ。拘束中、お守りを握り締めていた。という。

命への執着は、誰もある。だから価値のあった帰還だった。
もう、戻らないというのはなんとむごいことか。

祈り。

投稿者 pianocraft : 2004年05月02日 18:37

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