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2005年02月06日

この地にある楽しみとは?

05.2.6.jpg

ショッキングな言動である。「人間を撃つのは楽しみ」と米海兵隊中尉が述べた。それを聞いた聴衆は笑ったという。最低な言葉だ。

「毎日新聞」の記事
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20050205k0000m030042000c.html
「低気温のエクスタシー」の記事
http://blog.melma.com/00111843/20050205072827
「壊れる前に・・・」の記事
http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2005/02/post_5.html

これを読んで、「華氏911」の米兵のインタビューを思い出した。戦車に乗って、イラクで人を撃つときに最適なロックを聴いて若い兵士は「人を撃つと気分がいい」というようなことを言っていたシーン。
あんな頑丈な戦車で自分の身が、鋼鉄で固められていて、その中から人を撃つことは、ゲームさながらに興奮することなのか?実際にヤッテイルのに実感のない戦争。死体なれした、心の停止した人間。

そのようにつくられた人の姿を辛く思う。もう人間じゃなくなったヒト科の生物。

一方で、現実のわたしたちの生活は、いろんな事件を引き起こしながらも連綿と続く。誰かが何かをしているときに他の誰かはまた違うところで何かをしている、同時刻に別々のところで別々の世界が動いている。

そう、わたしの今日は、いきいき音楽とともに生きる70歳の女性とともにあった。たった1時間そこそこ仕事で行った時間だけど。音楽を演奏して楽しむのにレベルがすべてでないということは、その人をみるとわかかる。挑むための楽器ではなく。征するためのものでもない。

人は、勝手に楽器を自分のものとしようとする。だけれど、この道具、一筋縄ではいかない。弾き手の求めるものに応じて変幻自在。そういうところが、楽器のひきつけられる魅力だろう。

今夜はWOWOWの無料放送とかで、映画「シャイン」をやっていた。久方ぶりに最後の1時間だけ観てしまった。精神のバランスのわるい天才ピアニスト、デビット・ヘルフゴットにとって、ピアノとは何なのだろうか?音が自分の中に渦巻いているってどんなだろうか?と考えてしまった。

幸せであり、苦しみでも有り、楽しみでもあったと。
わたしの楽しみ?人の心の音を知ること・・・。

投稿者 pianocraft : 2005年02月06日 23:06

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コメント

ジェームズ・マチス中将の発言は、アメリカという閉鎖社会の中では至極一般的なものなんでしょうね。
彼らはアフガニスタンの人々を「わけのわからん宗教を熱心に信じている肌の汚い土人」としか思っていないのでしょう。
軽蔑し、「男らしくない」馬鹿どもだと思っているから彼らを撃ち殺すことに痛快さを覚える。
彼にとっては、自分はヒーローなんでしょう。世のクソどもを叩き潰して世界(実際はアメリカだけ)を守るヒーロー。
そして彼らのような人間の頭の中には、逆の立場から自分達を見ればどう見えるか、などという考えは一切存在しないんでしょうな。

投稿者 Dboy : 2005年02月21日 16:56

Dboyさんこんにちは。
うん、アメリカという国はキリスト教以外の宗教には関心がないという感じですね。個々人では別ですが、ブッシュ政権は特に。なのに、隣人を愛することができない。

人殺しを楽しんでいる彼らは、異教徒ならば迫害していいと思っているのでしょうかね。同性愛者と中絶という殺人には反対し、イラクでの大量殺人にはOKをくだす。国民総意ですから。

逆の立場ですが、911があってもなお、想像できないということですか。911は、被害者意識から愛国主義へ発展させてしまっただけならば、学んでいないというしかない。ですよね。

投稿者 pianocraft : 2005年02月22日 18:54

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