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2005年11月15日

テロリストがやってきた

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11/13は、京都YWCAで、ガルトゥング平和学講座、第11回<東アジアの平和を考える>に参加した。
おりしも、YWCAは、京都迎賓館のある通りから、一本入ったところにあり、日曜日は、今日のブッシュ来日にそなえて、日本各地から警察官がやってきていた。警戒態勢のひかれるなか・・・平和を考える。

わたしは、以前から参加したかった、ヨハン・ガルトゥングさんの講座に行く事にした。

毎日新聞関連記事 コチラ

このシリーズは、YWCAほーぽのぽの会の主催で連続して行われており岩波ブックレットの「平和を創る発想術-紛争から和解へ-」が、この会の8回目までのまとめとなっている。

日本の政治が、東アジアの方をみていくのか、アメリカの方だけをみていくのか。それによって、今後の日本の国際的な立場が大きくかわるであろう。
そして、最悪のシナリオはATINIA(lost of status)~かやの外になる~ということ。
①中国・韓国朝鮮との非和解
②対米へのみち
この選択にかかる。と最悪のバージョンをガルトゥングさんは淡々と話す。

日本政府のゆくえを、指をくわえて私は、見ていることしかできないのだろうか?
この講座は、「市民に何ができるか?」という重要なサブテーマを持っていた。
でも「私」は何をすればいいのか?という答えは、手に入れることは出来なかった。

でも他のパネリストの発言が、私にはすこし現実的な動きのヒントになるかもしれない。その一人毎日新聞記者の中村一成さんの発言。
在日韓国・朝鮮人の差別闘争などを追いつづけている、中村さんは、日本の国内にまだある、和解できていない問題に言及した。東アジアと共存するという前に、国内に解決しないアジアの問題がある。
残された問題。
アジアとはいえ、さまざまな文化・歴史を持った国々が、一つに共有し、共存するということは、大変な異なるものに対する寛容と交渉、理解が必要だろう。同じ一つの国に、同じ言葉をつかって生活する、違う国籍の人々に対し、日本は寛容といえるだろうか?

もう一人、足立力也さんは、南米での会議をとおして、お互いを理解しあおうという実践をされている。知らなかったことを知る。他者の目から自国を知る。そういう努力を続けておられる。具体的な働きかけとしては、そいういう草の根的な、交流、和解に向けた努力の積み重ねが、東アジアに向けても必要なのかもしれない。また、民間人ができることのひとつなのかもしれない。

足立力也さんのHPはコチラ

「共存」「共有」というが、異文化が並立するということには、非常な努力がいる。
卑近なことでは、結婚だってそうだ。男と女のバックグラウンドの異文化をどうすりあわせて、新しいルール作りをするか、共有するものと、まったく別々でありながら、ありつづけることと。
異文化の習慣を受け入れる事というのは、本当に、かくごのいることなのだ。

平和というのは、そんな混沌としたものの上にぽっかりとある。ない地域もとても多い。
ぽっかりとあったと思っていたら、オゾンホールのように無くなって行ってしまう。平和環境を破壊するとそうなる。つまり、努力して保つ必要があるということ。

そんななか、京都議定書を反故にした、環境にとってもテロリストのブッシュが京都にやってきた。

投稿者 pianocraft : 2005年11月15日 23:22

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コメント

はじめまして。
毎日新聞の中村一成記者が出席したとは、随分うさん臭い講座ですね。
彼は日本の利益など微塵も省みることなく、事実を捻じ曲げてでも、ひたすら在日のために記事を書き続けている人物ですよ。
例えば在日無年金訴訟。そもそもコレは彼らが
「自分達はいずれ故郷に帰るのだから、年金はもらえない。だから日本国に掛け金を払う必要はない」
として、支払いを拒否した結果です。
掛け金を払っていなければたとえ日本人でも年金は貰えません。その経緯を中村記者は意図的に隠蔽し、在日に対する差別として記事を書き続けています。
もう1つ代表的なものとしてウトロ問題があります。
コレは日産車体の敷地に不法に住み着き、その対価すら支払わない在日に困り果てた日産側が、窮余の策として彼らの代表だった当事の自治会長に敷地を売却したのです。
そこから先は在日同士の醜い争いであり、日産はもとより日本政府は何の関係も有りません。
こうした重要な事実関係を隠蔽したうえで、やはり差別問題と無理やりリンクさせ記事をでっち上げている問題記者です。

投稿者 kazu : 2005年11月22日 23:10

こんにちは。中村一成(ナカムラ・イルソン)記者について、多少調べてみました。ご参考になれば幸いです。
http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1258763

投稿者 Hiro-san(ヒロさん日記) : 2005年11月23日 08:00

Kazuさん、はじめまして。何故か、中村一成記者のことばかりで、コメントいただいていますが、kazuさんの周りには、在日の方がいらっしゃいませんか?お友達とか・・・。そういう方々と意見交換されたことはおありでしょうか?

わたしには、書かれた言葉の数々が、冷たく感じられます。

また、在日の無年金問題についてのご意見のなかで、
>「自分達はいずれ故郷に帰るのだから、年金はもらえない。だから日本国に掛け金を払う必要はない」

とあるのは、どんな資料で知る事が出来ますか?教えていただけるとありがたいです。いろんな判断材料があればいいかと思いますので。ウトロの経緯についてもです。わたしは、不勉強なので肯定も否定も今は致しませんが。

物事を見つめる目によって、表裏こんなに違うというのは、オドロキです。何事も賛成・反対はあるものでしょうが。

投稿者 pianocraft : 2005年11月25日 00:22

Hiro-san、はじめまして。中村一成さんについての記事を読ませていただきました。ウトロについては、もう少し学ばせてもらいます。

中村さんは、この講座の自己紹介で、母が在日2世、父が日本人と言っておられました。在日3世でもないわけです。もちろん、ルーツは朝鮮半島にも日本にもあるわけなのですが、遠い祖先は天皇一家も朝鮮族というのも読んだこと有りますしね。

まあ、Hiro-sanが問題にされているのは血族的な問題ではなく、中村さんの社会活動が在日朝鮮・韓国の問題に偏っているとご批判されていると受け取っていいでしょうか?

この問題については、今のわたしの状態では判断できません。
逃げているようで申し訳ないけれど、判断するほど事情に明るくありませんので。

それより、Hiro-sanのHPにシュタイナー教育に関わられている事にとても興味を持ちました。一時、わたしも日本でシュタイナーの考えを取り入れている学校を探したりしましたから、シュタイナーの教育って、時間を掛けて熟成させるような感じがしますね。
また、ディスレクシアについても。トムクルーズが、同じ障害で有名ですが、私の周辺でも身近にあります。

なかなか、「できないこと」を的確に理解してもらうのは難しいですが、人間のすべての能力を否定されるような苦しみを味あわない、イギリスの対応もいい感じですね。

社会のいろんな場面で、国籍や民族性、障害者・老人など、少数派の人の声をいかに「キャッチするか・・」この人たちの暮らしよい場所が、いわゆる健常な多数派の人間にとっても暮らしよい場所となると思いませんか?

投稿者 pianocraft : 2005年11月25日 00:46

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